【新潟】“カイキャノン”発動の谷口海斗「自分で決めようと」2試合連続弾で4戦ぶり勝利導く
<明治安田J1:札幌0-1新潟>◇第21節◇29日◇札幌ド アルビレックス新潟はFW谷口海斗(28)の「カイ(海)キャノン」がさく裂し、アウェーで札幌を1-0で下した。後半7分、自陣でボールを奪ったDF堀米悠斗主将(29)の縦パスを受けるとジリジリとペナルティーエリア左角に進入し、強烈な右足ショットでゴールネットを揺らした。2試合連続ゴールのストライカーは「(ゴールが)視覚に入った時に自分で決めようと打ち切った。全員の気持ちがこもった勝利」と、自身の今季6点目より4試合ぶりの勝ち点3を喜んだ。 【動画】カットインから右足一閃!谷口海斗が違いを見せゴラッソ 前節26日のサンフレッチェ広島戦(1-1)から中2日のアウェー連戦。広島から札幌への長距離移動、今月の公式戦8試合目の疲れからか、前半は相手にボール支配率を上回られ、自陣でのプレー時間が続いた。それでも冷静な守備でピンチを回避し、後半の決勝点につなげた。松橋力蔵監督(55)は「前半の中盤で堪えたことが後半につながった。(得点は)相手のウイークを自分たちでジャッジし、チャレンジできた結果。素晴らしかった」とタフに戦った選手たちをたたえた。 チームは12試合ぶりのクリーンシート(無失点)で、攻撃では14試合連続ゴールをマーク。この日は攻守がガッチリとかみ合った。次節は7月6日にホームでサガン鳥栖と対戦する。決勝点の谷口は「この勝利を次へつなげられるよう、いい準備をして臨む」と気を引き締めていた。【小林忠】 ○…古巣戦で先発出場した堀米は後半7分、自陣で相手のパスをかっさらうと、前方の谷口にパスを預けて敵陣深い位置まで猛ダッシュ。「らしさ」全開のランニングで相手守備陣を引きつけて谷口にスペースと時間を与え、決勝点を演出した。カウンターから2人で完結させたゴールとなったが、自身の好プレーより「海斗のシュートが素晴らしかった」と振り返った。