「(水原一平事件で)オオタニを疑う報道もあったよね…」ドジャース現地ファンに聞いた“大谷翔平への本音”「ベッツとオオタニが話すシーンが大好きさ」
「ベッツとショウヘイが話すシーンが大好きさ」
思えば激動の1年だった。開幕当初に通訳だった水原一平氏の賭博スキャンダルが発覚し、最後は負傷しながらもワールドチャンピオンで締めた。デクスターさんも「ショウヘイは色々大変だったよね」と言い、大谷のシーズンをこう総括した。 「ショウヘイは間違いなく無実だろうと思っていた。エンゼルス時代にチームメイトから愛される姿も見ていたから。それで人のすべてを理解できるわけではないけど、他の選手と話している姿を見れば、その人が誠実かどうかはなんとなく伝わってくるよ。彼の(ギャンブルへの)関与を疑う報道もあったけど、無実が証明されるのは時間の問題だと思っていた。 ドジャースでのキャリアの船出に、彼がそのような最悪の状況に対処しなければならなかったことは、心苦しかったよ。でも、それに惑わされることなく活躍した。それが、彼の精神的なタフさを証明した格好にもなったよね。僕はベッツが大のお気に入りの選手なんだけど、そこにショウヘイも加わった。だから今は、2人が話していたり、仲良さそうにしていたりするシーンを見るのが、たまらなく好きなんだ」 デクスターさんは今、アリゾナ州立大学でスポーツビジネスを専攻している。「なんとなくスポーツ関係の仕事につきたいと思っていた」という将来像が、こう変わった。 「ショウヘイを見て、スポーツエージェント(代理人)になろうと決めたんだ。彼のような選手が才能を発揮して、それをファンが堪能するためには、“プレー以外”の業務を任せられる人が必要だよね。野球に集中してもらうためにも。チームやスポンサーとの交渉もそうだし、メディア対応だってそう。そういうところを代わりに担う人がいるから、僕はショウヘイを目撃できた。ショウヘイには本当に感謝しているんだ。夢のことはまだ親に言えてないんだけどね」 <前編から続く>
(「メジャーリーグPRESS」田中仰 = 文)
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