男性×男性の「ロミオとロミオ」も話題! 衣装「チカ キサダ」が拓く美の世界とは?
“意外性”への挑戦でバレエに新しい風を吹かせたい
――今回の公演では、クラシックなバレエの衣装を現代風にアップデートさせるだけではなく、バレエダンサーのルーツを活かし、“動きやすさ”と“見せる”アイデアを両立させたデザインが印象的でした。デザイナーとしてひとつの夢でもあったバレエ衣装を手掛けましたが、今後挑戦してみたいことは? 「日常でバレエをより身近に感じてもらいたいという思いのもとに、『チカ キサダ』ではバレエをベースにした様々なことにチャレンジしています。 2024AWコレクションのテーマは『砂漠の花』。今回のコレクションでは、ワークウェアをリサーチし、洋服のディテールや素材の選び方にもそのエッセンスを取り入れました。 コレクション内ではバレエの基本ポジションをパターンの元とし型に起こすなど、新しいチャレンジができたと思います。 今回の舞台衣装を通じて新たな課題も見えてきました。また、海外の劇場など、バレエに携わってきた私ならではな憧れの舞台が沢山あります。そういった総合芸術の場での衣装をいつか手がけてみたい。活動を通して、バレエに対する意識がもっと身近になったらいいなと思います」 Text:Nirai Ikeshiro
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