防災訓練兼ねて運動会 新聞紙スリッパで競争も 三重・松阪の新田自治会
三重県松阪市大黒田町の新田自治会(北端昭彦会長、約700世帯)は10日午前9時から、同町の市立花岡小学校で、防災訓練を盛り込んだ防災運動会を開催。幼児から80代までの住民約300人が参加し楽しく汗を流した。 昨年から同自治会内の組長らで実行委員会(西村善一委員長)をつくり企画運営している。 この日のプログラムは、紅白の玉を入れたバケツを使った「バケツリレー」、防災クイズ「知っててよかった」をはじめ「綱引き」、非常用防災袋が当たる「じゃんけん大会」などを実施。今年は新たに「防災障害物競争」を取り入れた。 同競争は、地震の揺れで窓ガラスなどが割れた想定で、ガラスの破片に見立てたペットボトルキャップの上を、新聞紙で作ったスリッパを履いた状態と、履かない状態で歩くもの。参加者たちは、靴を脱いで折り返し地点まで歩き、新聞紙スリッパに履き替えてスタート地点に戻った。 子供と一緒に挑戦した男性は「新聞紙スリッパを履くとまったく痛みを感じない。新聞ってすごい」と驚いた様子で話した。 東日本大震災を体験している西村委員長(43)は「防災運動会は住民同士のコミュニケーションを図りつつ、防災意識を向上させることが目的」とし、万一の際に備える有意義な時間になったとした。