立憲民主党代表選は4氏の争い　吉田晴美氏の推薦人に野田氏に近い議員

　立憲民主党の代表選が告示され、4人が立候補を届け出ました。野党連携の在り方が大きな焦点となりそうです。 【画像】告示日の朝まで協議→土壇場で立候補した吉田晴美氏　推薦人に野田氏に近い議員　見返り期待?

■「立憲共産党」と揶揄 3年前のトラウマも

　8日夕方、福岡の街頭に並んだ4人。来る解散総選挙での「政権交代」を見据えた訴えが相次ぎました。 野田佳彦元総理大臣 「政権交代こそが最大の政治改革であり、その先頭に立つことを決意として表明させて頂く」 泉健太代表 「私、泉健太はこの立憲民主党が政権を取った時に、外交・安全保障・エネルギー・経済を安定させた政権を作るということを言ってきました」 　では、どうやってその政権交代を実現するのか。立憲民主党単独では困難が予想されるため、問われるのは野党連携の在り方です。 枝野幸男前代表 「3年前、一番反省しているのは『他党の力を借りなければ選挙を戦えない』と弱く見られたことです」 　枝野前代表が言う「3年前」とは、共産党とも部分的に手を組み与党から「立憲共産党」と揶揄（やゆ）された2021年の衆院選のことです。 　それでも敗北を喫した立憲民主党のトラウマは色濃く、野田氏・枝野氏・泉氏のいずれもが共産党と距離を置く姿勢を示しました。 　一方、唯一の女性候補となった当選1回の吉田晴美氏は次のように述べました。 吉田衆院議員 「事前にしっかり国民に示すのが義務だと思います」 　明言を避けたのは、3年前の衆院選で共産票が多いとされる東京8区から野党統一候補として立候補し、初当選を果たした経緯があるためでしょうか。 　その吉田氏は街頭ではこのように訴えました。 吉田衆院議員 「推薦人20人集めるのに本当に苦労していました」 　推薦人確保の裏には、ある候補の存在があったとみられています。

■吉田氏の推薦人に 野田氏に近い議員複数

　7日に告示された立憲民主党の代表選。唯一の女性候補・吉田氏が訴えたのは…。 吉田衆院議員 「本当に1分前にようやくこの代表選のステージに立てるということが決まりました。でも実はこれが、立憲民主党の素晴らしいところだと思うんです」 　出馬を模索していた江田憲司元代表代行との協議を、告示日当日の7日朝まで続けていた吉田氏。江田氏が立候補を断念し、吉田氏を支援することで合意したのは午前11時の立候補締め切り直前でした。 　注目は吉田氏の推薦人。江田氏が率いるグループの所属議員の他に、野田氏支持を表明している玄葉光一郎元外務大臣など、野田氏に近い議員が複数名を連ねたのです。 　野田氏が推薦人を貸したとみられますが、吉田氏以外の候補との決選投票にもつれ込むことを見越して貸しを作り、支援を期待しているという見方もあります。 　混戦模様の代表選、投開票は今月23日です。 （「グッド!モーニング」2024年9月9日放送分より）