【からつボート・GⅢウエスタンヤング】〝ヤング戦線ラストイヤー〟溝口海義也が特化型仕上げで優出狙う
からつボートの「GⅢ第11回ウエスタンヤング」は19日、第10~12Rで準優勝戦が争われる。 ◇ 緊張のセミファイナルでも展示から目が離せない。溝口海義也(28、福岡)は6枠の4日目3Rで軽快なピット離れから3コースを奪うと、逃げた加藤に外マイで追随して2着を確保。試練の外枠を克服して予選を12位で通過した。 「ピット離れで(勢いよく)飛ばなくても、前ヅケでコースは取りにいくつもりでいました。手前に寄せようと調整してきて、ピット離れや出足、行き足のよさが特徴です」 今年1月にA2へ降級となったが、前期は自己ベスト(2023年後期=6・42)に迫る勝率6・31をマーク。来月から1期でのA1返り咲き決定と奮起した。今回のヤングバトルではライバルにとって脅威となる〝強ピット離れ仕様〟に仕上げ、白星はなくとも大敗なくまとめてきた。 準優12Rは4号艇。「ダッシュだと伸びが売り切れ気味なので、伸びに振る可能性もある」と含みを持たせるが「起こし、行き足がよくて、スローのほうがスタートも見えている。いずれにせよどっちかに振って、バランスは取りません」と腹は決まっている。 選考勝率でのPGⅠヤングダービー出場は濃厚だが、来週27日に29歳の誕生日を控えており、ヤング戦線は今年がラスト。福岡の調整巧者が〝西の若手№1〟に名を刻むべく、特色ある仕上げで優出権をつかむ。(小出大輔)