【DeNA】「全試合出てこそ。その中で今年できなかった143安打を」大幅アップゲットの梶原昂希がレギュラー奪取宣言!
◆ ブレイクスルーを果たした大型外野手 DeNAの梶原昂希が21日契約更改に臨み、今季の推定750万円から「290%アップ」と約3倍の大幅増でサインした。 プロ3年目の今シーズンは、開幕スタメンを勝ち取りながらも一度はファーム落ちと春先は苦しんだが、5月以降はレギュラーで活躍。91試合出場で打率.291、4本塁打、盗塁はトップの近本光司に3差の16とブレイクを果たした。 球団からは「本当すごくよくやってくれた、期待値以上の活躍をしてくれたと言っていただきました」と明かし「自分にとってもすごい自信になるシーズンでした。本当に自分の中でもすごく充実感ある、満足度の高いシーズンでした」と胸を張った。 ブレイクのポイントは「今年3年目でダメだったらもうクビだろうなっていうぐらいの覚悟で自主トレ、キャンプからやってました」と並々ならぬ決意で挑んだとし「開幕スタメンで起用していただけたんですけど、そこからまた1ヶ月間結果が出なくて…。一度ファームでもう1回自分を見つめ直して、どうすれば自分に結果が出るのかなっていうのを考えながら取り組んだり、上でも(石井)琢朗さんだったり、(鈴木)尚典さん中心にバッティングの改造だったり。走塁面、守備面でもすごくコーチの方々に面倒見てもらって。そこの成果がしっかりとゲームで発揮できたの1番良かったです」とファームでの取り組みと、周囲のサポートのおかげと振り返った。 ただし「まだまだ数字を見ても三振もすごく多いですし、フォアボールも全然取れてない。盗塁にしても、チーム内ではトップですけど19個しか走れてなかったりとか。数字的にも全然満足いく数字じゃなかったです」と厳しく自らを見つめ「1年間やる中で波は絶対出てくると思うんで、その下振れた波をいかに小さくしていくか。頭の整理、気持ちの整理、技術面とかフィジカル面でも143試合、1年間耐えれるようなフィジカルをしっかり作っていきたい」と進化を誓った。 そのためにオフは3年連続となるソフトバンクの柳田悠岐らとともに自主トレに参加。「日本シリーズで間近でプレーしてるとこ見られたのも、僕にとっては収穫でしたし、その柳田さんの出始めの頃どんな感じだったのかとか、スタメンに定着するためにどういう風に取り組んでいたのかとか、技術面もそうですけど、どちらかというと考え方、野球観をしっかり勉強させてもらいたい」と意気込んだ。 ”ハマのギータ”は本家“ギータ”の教えを請い「全試合出てこそ。その中で今年できなかった143安打を」の目標に向け、高い意識で来季へ目を向ける。 取材・文・写真:萩原孝弘
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