ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦に7回から登板したメッツ・千賀（ロイター）

　◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦　メッツ5ー10ドジャース（2024年10月20日　ロサンゼルス） 　メッツの千賀滉大投手（31）が20日（日本時間21日）、敵地でのドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦に救援登板。7回から6番手でマウンドに上がり、2イニング目の8回につかまり、1回2/3を3安打3失点だった。チームもドジャースに敗れ、対戦成績2勝4敗となり、敗退が決定。今季が終了した。 　試合後、千賀は「（ドジャースは）本当にすごいチームだったなってのが一言かなと思います」とし「やっぱり上手くいかずにすごい難しい1年でしたけど、最後の最後でこういう素晴らしい球団とさせてもらったってところと来年、こういう舞台を一つ一つ超えるために、もっともっとやるべきことがあるなと改めて思ったので、すごい良い経験をさせてもらったなと思います」と現在の心境を率直に語った。 　そして、第1戦に続き、この日も苦しい登板となり、失点。今の状態を問われると「今、言ってもそんなに…。いろいろ数字を見てもらえれば分かるんじゃないかなと思います」と多くを語らず。暗に万全ではなかった可能性をうかがわせた。 　ケガでレギュラーシーズン登板はわずか1試合に終わった今季を振り返り「アメリカに来て、リハビリがなかなかうまくいかないことだったり、去年はがむしゃらに1年間過ごしてきた中とはまた違うアメリカの中でのリハビリだったり、いろいろな文化に触れたのも大きかったですし、同じようなミスをしないような1年間にしたいなと思いますし、ポストシーズンに来れたってのが僕自身、去年は来れなかったので、すごい大きな1年だったなと思います」と話した。 　そして、来季に向けて「とにかく1年間ケガせずにしっかり（ローテーションを）回ることと、その中でチームの皆で勝ちを持ってくる。このチームは最高の雰囲気で野球ができていたので、来年はメンバーがまた同じではないと思いますけど、その中でこの良い雰囲気を持っていけることができたらまた面白くなるんじゃないかと思います」と意欲も語った。 　また、役割についても「まずは先発としてしっかり役割を果たすというところが来年1年間大切になってくると思いますし、その中でまたチームの状態が良くてポストシーズンに来られるようになった時に名前が早めにあがるような選手でいたいなと。それは誰しもが思うと思うんですけど、それをやらなくちゃいけないなと思います」と覚悟も口にした。 　今季は右肩痛で出遅れ、7月26日ブレーブス戦で復帰も登板中に左ふくらはぎの張りで降板し、レギュラーシーズンはわずか1試合で終了。その後、右上腕の張りもありワイルドカードシリーズは出場選手登録外だったが、フィリーズとの地区シリーズ開幕戦で電撃復帰を果たした。今シリーズは第1戦でも先発し、2回途中2安打4四球3失点だった。