雨の日こそ「シャボン玉」日和!割れにくい条件や触れるシャボン玉液の作り方も
雨の日にシャボン玉を飛ばすと、雨粒で割れるのではと想像しますが、本当にそうなのでしょうか。中山真希調査員(以下、中山調査員)が、雨の日のシャボン玉遊びについて調査しました。
雨でもシャボン玉遊びが楽しめる理由
「雨の日にシャボン玉遊びをするとどうなるのか」を調査するために訪れたのは、愛知県内の4カ所で、子ども向け自然科学体験教室を運営する「サイキッズ」。講師の種村純さんによると、雨が降っていてもシャボン玉は楽しめると言います。 (サイキッズ・種村純講師) 「むしろ雨の日や天気が悪い日の方が、シャボン玉をするには好条件」 土砂降りの中、中山調査員がシャボン玉を吹いてみると、雨をものともせずに飛んでいきました。 (サイキッズ・種村純講師) 「晴れの日より(シャボン玉が)残っている時間が長い」 晴れの日と比べて、雨の日にシャボン玉が長持ちする理由は2つ。 ① 空気中のチリやホコリが、雨で洗い流されるため ② 空気中の湿気が多く、シャボン玉が蒸発しにくいため 晴れの日はシャボン玉の水分が蒸発し、すぐに割れてしまう可能性があります。一方で雨が降っていると水分を補充しているので、割れにくいのだそう。
雨粒だけでなくビー玉もシャボン玉を貫通?
なぜ雨が当たってもシャボン玉は割れないのでしょうか。早速実験を開始します。 (サイキッズ・種村純講師) 「(雨粒がシャボン玉を)貫通しています」 中山調査員が、シャボン玉めがけて水を垂らしてみたところ、水が貫通しました。シャボン玉は、指などの乾いたものに触れると水分が奪われ、割れてしまいます。しかし水が触れた場合は、水分同士が結び付くため、形を維持できます。したがって、濡れた手であればシャボン玉を触っても割れません。また、シャボン玉を貫通するのは水だけではなく…。 (サイキッズ・種村純講師) 「丸いものであれば、割れずにシャボン玉を貫通すると思う」 シャボン玉の上からビー玉を落としたところ、こちらも貫通しました。この現象は、水が貫通する原理とは異なり、ビー玉がシャボン玉に落下すると、シャボン玉はその形に沿って変形。最終的にシャボン玉の膜の位置がビー玉と近くなり、再び膜が結合するという仕組みです。
シャボン玉に触れる!?「弾むシャボン玉」の作り方
シャボン玉が長持ちして、手のひらでも触れる「弾むしゃぼん玉」を作る方法を教えてもらいました。作り方は、水40ml、洗剤5ml、洗濯のり10ml、グリセリン3mlを配合するだけ。これでシャボン玉の強度が上がり、割れにくくなります。 また、「弾むシャボン玉」を触る際に重要なのが、乾いた軍手。表面の毛羽立ちがクッションとなり、シャボン玉が弾む手助けをしてくれます。 雨の日が増える梅雨の時期や、夏休みの自由研究に、割れにくいシャボン玉を作ってみてはいかがでしょうか。 CBCテレビ「チャント!」5月31日放送より
CBCテレビ