【ノア】引退・齋藤彰俊に〝盟友〟松永光弘がメッセージ「デスマッチで大成できたのは齋藤のおかげ」
盟友へ――。ノアの齋藤彰俊(59)が17日の愛知大会で引退試合を行い、約34年のプロレス人生にピリオドを打った。故三沢光晴さん(享年46)のガウンを持って登場し、丸藤正道(45)と対戦。ランニングエルボーで敗れ、試合後は「倒れず、疲れないのがプロレスラーだ。方舟に乗りし人生、我が心、夜空に輝く月に一点の雲なし!」と天を指さした。 【写真】引退試合に三沢光晴さんのガウンを持参した齋藤彰俊 その姿を観客席から見つめていたのが、中京高(現中京大中京高)時代の同級生で〝ミスターデンジャー〟こと松永光弘(58)だ。「無事にケガなく終えてよかった。まだ本人に会えてないですけど、久しぶりにゆっくり話して『お疲れさま』って言いたいですね」と語った。 引退は本人の口からではなく、ネットで知ったという。「僕は引退して15年くらいたつけど、彼は全く引退する気配もなかったから、生涯現役でいるのかと思ってた。だからとても驚きましたよ」と振り返る。 松永は1989年10月のFMWで、齋藤は翌年12月にパイオニア戦志でデビューした。その後、齋藤は新日本プロレスに参戦。松永がプロレスの道へと導いたが、メジャー団体で活躍する姿にジェラシーを感じたこともあった。 「最初は彼をなめていた部分があったけど、新日本に乗り込んだ時、彼は自分のスター性で週刊プロレスの表紙になった。それが悔しくて(92年2月)私は後楽園2階のバルコニーから飛び降りてミスターデンジャーと呼ばれるようになった。デスマッチで大成できたのは齋藤のおかげ」と感謝の気持ちでいっぱいだ。 齋藤の今後は未定だが、松永は「また何かしらを切り開いていくのではないかなと思いますし、ステーキ屋をやるなら全力で協力しますよ」と約束。2人の盟友関係は今後も続く。
木元理珠