東京都が障害者向け製品のECモール新規出店費用など最大150万円を助成する「障害者向け製品等の販路開拓支援事業」とは?
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「障害者向け製品」の製造・販売に取り組む都内の中小企業向けの助成事業「令和6年度 障害者向け製品等の販路開拓支援事業」の事前エントリー受付を開始した。ECモールの出店初期費用や販促費、展示会への出展費用など最大150万円を補助する。
「障害者向け製品等の販路開拓支援事業」は、パラスポーツ関連製品・コンテンツから福祉・ユニバーサルデザイン製品といった「障害者向け製品」の製造・販売に取り組む都内の中小企業向けに、販路開拓の経費の2/3以内、最大で150万円を助成するもの。 ■ 助成対象の商品 申請時点で商品化が完了し、販売できる状態にある自社の製品・サービス。自社で企画し、自社製品として単独で販売する権利がある障害者向け製品。企画・製造元でない販売代理店などは対象外としている。 □ 「パラスポーツ関連」について 障害者スポーツに関する用具、障害者スポーツに関する理解を深めるためのコンテンツなど。 □ 「福祉用具」について 補装具や日常生活の困難の改善や自立支援、社会参加を促進する製品など。 □ その他 障害者向けの「学ぶ」「働く」「暮らす」「住む」「楽しむ」の促進を目的とした製品・サービスや、情報保証のための機器、バリアフリー解消のための製品、共用品、アクセシブルデザイン製品といった障害者への合理的配慮に資する製品サービスも対象とする。 ■ 助成対象経費 ・展示会等参加費 ・ECサイト出店初期登録料 ・自社webサイト制作・改修費 ・販売促進費 展示会は国内・海外・オンラインのいずれも対象。1度の申請で助成額150万円を上限に、複数の展示会を申請できる。出展小間料・資材費・輸送費・オンライン出展基本料が経費として扱われる。 オンライン出店基本料単体の助成限度額は20万円。ECサイト出店初期登録料と自社webサイト制作・改修費についてもそれぞれ助成限度額は20万円としている。 販促費は印刷物の制作費(限度額50万円)・PR動画制作費(限度額20万円)・ 広告費(限度額20万円)が経費の対象。なお、販促費のみでの助成の申請は受け付けない。 ■ 申請スケジュール 6月24日(月)から8月19日(月)の17時までに申請エントリー受け付けを行う。その後、7月22日(月)10時~8月19日(月)17時まで申請を受け付ける。助成対象期間は2024年11月1日から2024年11月30日まで。 ■ 申請 電子申請システム「Jグランツ」による電子申請と郵送で受け付ける。「Jグランツ」の利用にはIT導入補助金などでも利用する「gBizIDプライム」が必要となる。審査結果は2024年10月末までに通知する。 東京都中小企業振興公社が同時に実施している「令和6年度 高齢者向け製品・サービスの販路開拓支援事業」への併願申請も可能。