<女性車掌を盗撮>、<運転席をフラッシュ撮影> 鉄道職員が「さすがに勘弁してほしい…」と漏らす“鉄道ファン”の迷惑行為
なぜ、鉄道ファンは嫌われるのか
繰り返すが、大半の鉄道ファンはマナーをしっかり守っている。しかし、こうした一部のモラルがない人のせいで、鉄道会社の社員は鉄道ファンと距離を置きたくなってしまうのだという。ちなみに、Cさんは、鉄道会社の社員と鉄道ファンはもともと水と油の関係だと話す。 「そもそも、鉄道会社は体育会系の“陽キャ”が多いんです。男子なら野球部、女子ならバスケ部みたいな感じでしょうか。内向的なオタク系の鉄道ファンとは、様々な面で合わない人ばかりだと思います。ちなみに、社内にもかなりオタク気質の社員はいるのですが、圧倒的に少数派だと思います」 ちなみに、今回の情報を提供してくれた女性車掌のCさんは、無類の鉄道ファンだ。そのため、鉄道ファンには親切に接するように努めているというか、そのせいでかえって手を焼くことが多すぎると、困惑しながら話す。 「鉄道ファンが、体育会系の駅員からあまりにも無碍に扱われているのを見て、自分は凄くかわいそうだと思ったんです。そこで、可能な限り優しく対応したり、サービスできるところは声掛けするようにはしています。しかし、そういった態度をとると、逆に厚かましいお願いをされることが多くて……。余計なことをしなければ良かったな、と後悔してしまうんですよ」 確かに、そんな対応をされてしまっては、鉄道会社に限らず、大抵の社員は面倒くさがってしまうのではないか。7月になればいよいよ夏本番となり、鉄道旅行シーズンが到来する。利用者も鉄道会社の社員も、お互いに心地よい関係を築けるように配慮を忘れないようにしたいものである。 ライター・宮原多可志 デイリー新潮編集部
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