俺たちは東京代表だ！“唯一の生き残り”堀越の覚悟「１チームしかいない。誰もが憧れる舞台であと何試合できるのか」【選手権】
もう１つの東京代表、早実は開幕戦で敗れる
［高校選手権１回戦］今治東（愛媛）０－２ 堀越（東京A）／12月29日／駒沢 東京A代表の堀越は12月29日、選手権の初戦で愛媛代表の今治東と対戦。相手選手が１人退場した後半に森奏と伊藤蒼太が得点を挙げ、２－０の快勝で好スタートを切った。 【厳選ショット】森奏と伊藤蒼太の得点で見事勝利！史上初のベスト４に向け好スタート！｜選手権１回戦 堀越２－０今治東 これ以上ないサポートとなったのが、大応援団だ。力強い声援とブラスバンドによるド迫力の演奏は試合を通して続き、選手たちの背中を力強く後押しした。 佐藤実監督は試合後、「声出しができるようになって、多くの方、小学生や中学生とか、我々の関係者以外の方も見に来られている」と、かつての活気を取り戻した選手権に言及。そのうえで、東京代表の唯一の生き残りとして、強い覚悟を示した。 東京B代表の早稲田実は開幕戦で敗れており、「東京はもう１チームしか残っていないので、そういった意味でなんとか残さなきゃいけない部分は、さっき選手に言いました」という。 「『僕ら１チームしかいないから。東京都は330の高体連のチームがあって、１万5000人のプレーヤーがいる。誰もが憧れる舞台で、俺らはあと何試合できるのか』と。 あと『この感じで大丈夫？』って。代わった選手がふわっとベンチに座っていた印象があった。もっと鼓舞しないといけないし、もっとやらせなきゃいけない。そこの部分でベクトルがちょっと違う方向に行っていることもあった」 336チーム、１万5365選手を数える最激戦区、東京の想いを背負う堀越。誰もが憧れる舞台で１日でも長く戦う。 取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）
