見落としがちな初夏の熱中症!「見えづらい暑さ」の落とし穴を気象予報士が解説
生えかわりのタイミングに注意!
さきほど、子どもは大人よりも低い位置にいるため、より高い温度にさらされてしまうという説明をしましたが、子ども以上に低い位置にいるのが、犬や猫などのペットです。 しかも、犬や猫は毎年、春から初夏にかけてもふもふの冬毛から通気性のよい夏毛に生えかわりますが、初夏の暑さは生えかわる前にやってきてしまうことがあります。そうなると、夏毛の状態なら耐えられるレベルの暑さでも体調をくずしてしまうことも。 また、お腹まわりが太ってしまうとさらに暑さに弱くなってしまうので、「去年はこのくらいの暑さも平気だった」という記憶があっても、生えかわりのタイミングや体型の変化に目を配るようにしましょう。
今だからこそ気をつけたい!初夏の熱中症
真夏の暑い日なら熱中症対策を当然やる、という人は多いと思いますが、まだそこまで不快な暑さを感じない初夏の段階では、大人よりも暑い場所にいる子どもやペット、あるいはいつの間にか暑くなってしまう車内への注意が抜けがちです。 たとえ初夏であっても熱中症とみられる症状で救急搬送される人は少なくありませんし、場合によっては命に危険がおよぶことも。初夏ならではの注意ポイントをしっかり押さえて、これからの季節を乗り切っていきましょう。 ■執筆/植松愛実さん 気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。 編集/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部