ゴルフ未経験者に何を伝える? 石川遼×三井住友カードの新たな挑戦
敷居を下げた取り組みについて「『ゴルフが楽しい』より、まず『ゴルフ場が楽しい』っていう風になってほしい」とも強調した。「当然、真剣にやって将来強いプロゴルファーが出てきてほしいっていうのはある。でも、まずはゴルフ場が楽しいところだったなっていう感覚になってもらってからでも、ゴルフを知るっていうのは遅くはないのかな」。トップアマの力を伸ばすジュニアマスターズとは異なるテーマにやりがいを感じている。
自らの幼少期を振り返れば、ゴルフ場で父が「お母さんには内緒だよ」と飲ませてくれたメロンソーダの味が、今でもパッと思い浮かぶ楽しい思い出だ。米国のゴルフ場が日曜にパッティンググリーンを子どもたちの遊び場として開放し、家族がそれをクラブハウスから楽しそうに眺める光景にゴルフが日常に溶け込む文化を感じたことも大きい。 首都圏でボール遊びを禁止している公園が多いと聞き、ボール拾いを終えた夕方のドライビングレンジを活用できないかと思考を巡らせた。「ゴルフ場が子どもたちにとって近い存在になってくれたら、ゴルフ界の未来って少し変わっていくんじゃないかなってワクワクするところもある。社会に貢献できる可能性というか、子どもを健やかに育てていく上で、ゴルフが一役買えないかなって思っているんです」。三井住友カードとの新たな取り組みの根底には、壮大な願いも込められている。