「悪魔の2つの魂の代償」ミラノ・ダービーで王者インテルと対決するミラン新指揮官の苦境…伊紙が指摘する問題点は? | セリエA
選手の信頼を得たピオリと衝突したフォンセカ
さらに前任のステファノ・ピオリも比較の対象に挙げている。「最もつらい時、テオ(エルナンデス)や(アレッサンドロ)フロレンツィ、(ダヴィデ)カラブリアら全員が指揮官を擁護し、退任した時はSNSを愛情で埋め尽くした」が、それは「選手たちが、スクデット獲得やチャンピオンズリーグ準決勝進出、そして特に指揮官の人間性というクオリティを評価していたからだ」と分析した。 その上で、ピオリが現在、アル・ナスルでクリスティアーノ・ロナウドを指導しているのは、「(ラファエウ)レオンがC・ロナウドに全幅の信頼を伝えたからでもある」との見解を示し、対するフォンセカは「1人目の仲間になるべきだった同胞とすぐさま衝突した」と指摘。「誰が彼の忠実な部下なのだろうか?」とポルトガル人指揮官が選手の信頼をつかめていないことに疑問を呈した。 イタリア紙はまた、フォンセカの戦術も「ひどいものだ」と酷評。「良いトップチームであるにもかかわらず、3カ月間の取り組みの中で、全くバランスやアイデンティティを浸透させることができていない」と指摘した。 アイディアに固執するより、EURO2024のイタリア代表指揮官ルチアーノ・スパレッティのように「選手たちにアイディアを適応させた方が良い」と主張。マルセロ・ブロゾヴィッチのインテル退団後、「ヨーロッパ最強の中盤をみごとに作り上げた」インザーギとも対比した。 そんな中で迎えるミラノ・ダービーは、「遠く離れた惑星同士の衝突」になるとイタリア紙は主張。それでも「ダービー6連敗中とトラウマの中にあるミランファンの目には特別な一戦」であり、「もしパウロが不吉な縛りを断ち切ることができれば、酸素補給と将来を勝ち取ることができるだろう」と述べ、ミランにとって転換点となる見通しも示した。 試合情報 インテル vs ミラン 試合日時:2024年9月23日(月)日本時間3:45 会場:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)