【京都大賞典】シュヴァリエローズ才能開花 長い距離に適性、悲願の重賞初Vだ
「京都大賞典・G2」(6日、京都) 6歳馬が開花した。距離を延ばした近2戦が3、2着と好走を続けるシュヴァリエローズ。マイルで新馬勝ちし、2勝目のオープンVが千八。ホープフルS(5着)、そして皐月賞(11着)とクラシックにも参戦したが、清水久師は「新馬戦を勝っているぐらいで、もともと能力は高かったけど、距離を延ばして、ようやく本領を発揮してくれた。長い距離に適性があった」と、目下の充実ぶりを説明する。 前走の目黒記念は、後方から上がり最速で突き抜けた勝ち馬には屈したが、たたき合いで差し返す場面もあって収穫の多い2着だ。「直線で挟まれてからもう一度伸びてきた。小柄でも勝負根性がある」。うなずく指揮官は、今回の京都変わりを「時計勝負になった方がいいし、開幕馬場の条件も合う」と歓迎した。 追い切り前日のこの日は栗東坂路で4F67秒2-15秒9。4カ月半ぶりだが、中間に併せ馬3本と丹念に乗り込んだ。「心配は間隔があいたことぐらいだけど、そんなにやらなくても勝手に反応してくれる。順調に来ています」と仕上げに胸を張る。遅咲きのディープ産駒が初タイトルをつかむ。