元KARAハラさん自殺と断定 何が追いつめたのか
24日、韓国・ソウル市内の自宅で遺体で発見された元KARAのメンバー、HARAことク・ハラさん(享年28)の葬儀が27日に現地で家族葬として営まれた。韓国メディアなどの報道によると、ハラさんの手書きのメモが自宅内で発見されており、身辺を悲観する内容が書かれていたとのこと。ソウル・江南警察署は捜査の結果、事件性など不審な点が認められないことから司法解剖は行わない方針で、自殺と断定したという。
5月、自殺未遂が大きなニュースに 生還したが…
「ハラさんは半年前、5月にやはりソウルの自宅で意識を失った状態で発見され病院へ搬送されたことが大きなニュースになりました。治療を受けて退院し、その後、日本に芸能活動の拠点を移して心機一転したかに思えたのですが、なんとも残念なことになってしまいました」と悲しむのは、民放放送局の40代女性スタッフ。 ハラさんは2008年に公開オーディションに合格し、ジヨン(現・知英)とともにKARAのメンバーとなった。KARAは10年には「ミスター」で日本デビューするや人気に火がつき、11年にはNHK紅白歌合戦にも出場するなど活躍したが、16年に事実上の解散をした。 「メンバーたちはそれぞれの道を歩み、ハラさんもソロ活動に入っていたのですが、昨年9月になって元交際相手との間で暴行事件とリベンジポルノ騒ぎが起き、訴訟合戦に発展しました。SNSではデマも飛び交うなど、ハラさんにとっては耐えがたい展開となり、一連の騒動の影響で芸能活動は自粛状態となったんです。そんな流れを経て、今年5月の自殺未遂騒動に至ったわけです。6月からは日本での芸能活動再開で張り切っていたとは思うのですが、ハラさんはうつ状態が続いていたともいわれており、ご本人の中では積もり積もっていた悩みもあったのかもしれません。何が具体的に自殺のトリガーとなったのかはわかりませんが、大の仲良しだったソルリさんが自殺したことも大きな要因として考えられるのではと思います。ソルリさんもネット上での心ない誹謗中傷などからうつ状態にあったため、ともに支え合っていた部分があると聞きます」と話すのは、スポーツ紙の50代男性記者だ。 報道によると、ハラさんの遺書とされる手書きのメモには、他人に対するうらみのような記述はなかったという。本当の理由は本人しかわからないが、日本でのツアーを完遂し仕事の責任を果たしたうえでの死。もう新たな活躍を見ることができないかと思うと、ただただ、残念だ。 (文・志和浩司)