「もしドアが開かない時はお尻でクラクションを」備えておきたい+試しておきたいクルマの機能
タイヤが空転してしまったときは、トラクションコントロールをオフに!!
クルマでキャンプなどに出かけてぬかるみにはまってしまった場合や、雪道でタイヤがスタックしてしまった場合など、タイヤが空転してしまい前進できなくなってしまったとき。JAFによると、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで小刻みに前進と後退を繰り返し、振り子のようにクルマを動かすと脱出できる可能性があるそう。ただ、それでも脱出が難しい場合に試してほしいのが、トラクションコントロール制御をオフにする方法です。 トラクションコントロールは、急加速によるタイヤ空転を防ぐため、エンジン回転を押させる制御のこと。その機能をオフにすることで、低速で駆動輪が回転しやすくなるのです。昨今のクルマだと、姿勢制御システムの一部に組み込まれており、VDCオフスイッチ(日産)やVSCオフスイッチ(トヨタ)、VSAオフスイッチ(ホンダ)など、メーカーによって名称が若干異なりますが、機能はほぼ一緒。あえてタイヤを空転させて、一気に脱出するのです。ほかにも、スノーモードや2速発進などに切替えることで脱出できる場合もあります。 どんな場合でも脱出できるわけではないですが、制御をカットすることで、自力で脱出できる場合もあるため、JAFへ救援要請する前に、一度試してみる価値はあります。
子供には、クルマに閉じ込められたら「お尻でクラクションを鳴らせ!!」
また、これからの季節で心配なのが、小さなお子さんがクルマに閉じ込められてしまう事故。JAFによると、気温35度の炎天下に駐車した車内は、エンジン停止後、わずか15分で危険なレベルに達してしまうそう。 一刻を争う状況で、お子さんが自らSOSを発するため、警視庁のX公式アカウントが推奨しているのが、「お尻でクラクションを鳴らす」方法。ハンドルにお尻を向けた状態でハンドルを両手で持ち、尻もちをつく要領でハンドル中央を押すことで、力が弱いお子さんでも簡単にクラクションを鳴らすことができる、としています。また、夏場に持っていることが多い、水筒を使って押す方法も。もちろん、お子さんが自分でドアを開けることができるならば、そのほうが早いですが、ドアが開かなかった場合として、こうした対処法を知っておいてもらうというは、大切なことかもしれません。 雨が多くなるこれからの季節は、クルマで移動中に突然豪雨に遭遇することもあるでしょう。うっかり冠水したアンダーパスに入ってしまったり、道路が冠水したことで流されて河川に入ってしまうということも考えられ、そうしたときに、対処法を知っているかいないかは生死をわけることにもなりかねません。 また、近年のクルマには、「緊急ボタン」が装備されていることが多くなっています。「SOSコール」とか「ヘルプネット」とよばれる装備ですが、緊急時にこのボタンを押すだけで、通信センターとつながり、オペレーターが警察や消防への連絡、緊急車両の手配をサポートしてくれます。接続と同時にクルマの位置情報も共有されるので、命に関わる事態が発生した際には、大変便利な機能。押すだけでつながってしまうため、予行練習は難しいですが、万が一のときのため、知っておきたい装備です。