阪神・村上 首位固めへ“末包&床田”2人のキーマン警戒「野手9人がいると思って投げたい」
21日・広島戦(マツダ)で先発する阪神・村上頌樹投手(25)が20日、プロ入り後初対戦となる東洋大の先輩・末包と、「打者・床田」をキーマンに挙げた。甲子園での投手指名練習で、1・5差に迫る2位との首位攻防3連戦の初戦へ向けて最終調整。勢いに乗る大砲と、打者顔負けの打撃を見せる左腕を封じて首位固めに貢献する。 【写真】岡田監督 笑顔もピシャリ「2軍でなんぼええ言うてもすぐ上げへん」「投手の入れ替えの方がし烈」 村上は19日・広島-巨人戦をインターネットの速報でチェックして驚いた。初回に3点を先制された広島が、直後の攻撃で4点を奪って逆転。「なんやこの試合と思って。すげえな、と」。詳細を見ると、逆転3ランを放ったのは末包だった。 東洋大の先輩は同戦で3安打。打率・370と絶好調だ。右腕は大学時代を回想して「勢いづいたら止められない人なので。気をつけてしっかり低くコースを狙ってやっていけたら」。チームメートとしてプレーしたからこそ警戒心を強めた。 2人の縁は深い。大学時代の寮は2人部屋で、2学年上の末包が「部屋長」だった。村上は「よくしてもらった」と振り返る。プロ入り後のやりとりも「多い方ですね」と今でも慕う先輩だ。 末包が1軍昇格した8日の阪神-広島戦(甲子園)の試合前にはあいさつへ。「打つ、みたいな感じで言われました」。強気な先輩に対して「自分が初戦なので、きっぱり切ればこの3連戦も大丈夫と思う。プロではしっかり結果で(恩を)返したい」と力を込めた。 今季の広島戦登板は早くも4度目で、対戦成績は2勝1敗、防御率0・39。相性はいいが末包とともにもう1人、警戒する打者がいる。4度目の投げ合いとなる床田だ。 前回対戦した7日は五回に変化球を交えながら、7球目のカーブを右前に運ばれた。「全部本気で抑えにいったけどファウルを打たれてカーブをうまく打たれて、なんでや…と思って。すげえなと」と苦笑いを見せた。 通算被打率は・375(8打数3安打)で今季は7打数2安打で被打率・286。「ファンの皆さん、あんまり気づいてないかもしれないけど、床田さんは野手並みなんで。野手9人がいると思って投げたい」。2人のキーマンを抑えて打線を分断し、3勝目をつかむ。 ◆今季4度目のマッチアップ 村上が広島・床田と投げ合うのは今季4度目で通算5度目。ここまでの今季3度は村上が2勝1敗、通算でも3勝1敗とリードしている。また、『打者・床田』との対戦成績は通算被打率・375(8打数3安打)、今季被打率・286(7打数2安打)。