ウクライナの首都キーウで2024年12月25日、ロシア軍の攻撃で空襲警報が発令される中、地下鉄に避難する人たち=ロイター

　ウクライナ全土で24日から25日朝にかけ、ロシア軍の攻撃が相次いだ。地元メディア「キーウ・インディペンデント」が伝えた。ゼレンスキー大統領は25日、X（旧ツイッター）で、エネルギー施設が標的になったとし、「プーチン（ロシア大統領）は意図的にクリスマスを攻撃の日に選んだ。これほど非人道的なことがあるだろうか」と非難した。 【写真】兵士は塹壕を出て交流した　110年前に起きた「クリスマス休戦」 　24日、中部ドニプロペトロウスク州の工業都市クリビーリフの住宅にロシア軍の弾道ミサイル攻撃があり、1人が死亡、15人以上が負傷した。 　25日朝には北東部ハルキウ州に弾道ミサイルなどの攻撃があり、少なくとも6人が負傷した。ほかにも複数の都市で攻撃があったという。 　ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は25日、自身のSNSに「敵は再びエネルギー施設に大規模な攻撃をしている」と投稿。影響を最小限に抑えるため、送電システムを制限したという。投稿ではどの地域の施設に攻撃があったか明らかにしなかった。 　ゼレンスキー氏は25日、Xへの投稿で、同日には全体で、弾道ミサイルを含む70発以上のミサイルと100機以上のドローン（無人機）の攻撃があったとし、標的はエネルギー施設だと述べた。（ブリュッセル＝森岡みづほ）