豪華列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」で静岡の旅 鮮やかな青の車体、運行開始 初日終着の三島駅でお出迎え
JR東海と東急の豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」が8日、運行を開始した。濃く鮮やかな青色の車両が県内を横断。初日の終着駅となったJR三島駅では記念セレモニーが開かれ、関係者が盛大に出迎えた。 初日はJR横浜駅を出発し、伊東市の名店「エルマイヨン」のフレンチを車内で味わいながら富士川駅を折り返して三島へ。駿河湾や富士山といった車窓からの眺めも楽しみ、約3時間の列車旅を満喫した。 三島駅では、三島市の伝統芸能しゃぎりの演奏がお出迎え。地元の園児らが手旗を振る中、西日に照らされながら車両が到着した。鈴木康友知事は「静岡の素晴らしい資源を堪能してほしい」と参加者を歓迎し、JR東海の丹羽俊介社長と東急の堀江正博社長は「静岡の魅力や素晴らしさを多くの人に知ってもらえる機会にしたい」と期待した。 富士市の富士川河川敷では午後2時ごろ、雄大な富士山を背に、富士川駅に向かって橋梁(きょうりょう)を通過する列車が見られ、写真愛好家らが盛んにシャッターを切った。 ツアーは本県の観光振興と地域活性化が目的。3泊4日で沼津、新居町、浜松、静岡などを巡り、12月16日まで計6回運行する。県内の著名な料理人らによる本県産の食材を使った料理と車窓からの景色を堪能。老舗旅館やホテルに宿泊し、専用バスで観光地も訪れる。
静岡新聞社