手術6回…小児がんの息子から教えられた「人生ってね、楽しむためにあるんだよ」弱音吐かず、前向きに生きる思い
「何事も最後まで諦めない」を胸に生きる
家族が大好きなこうちゃんには、もうひとつ好きなものがある。それは、祖父母から教えてもらった、ダジャレ好き。 今回は、ダジャレを好きになった理由や自分の病気をどう受け止めているのか尋ねたところ、ハっとさせられる考えを聞かせてくれた。 ――ダジャレはどうして好きになったんですか? こうちゃん:ジイジが教えてくれたの。俺ね、ジイジやバアバたちが大好きなの。大好きな人が教えてくれたから、ダジャレも大好きになったの。 ――他にも理由はある? こうちゃん:ダジャレを言うと、みんなを笑顔にできるの。笑顔になると周りの人も笑顔になるでしょ?そしたら幸せな気持ちになるでしょ?笑顔や幸せがどんどん広がっていくんだよ。 ――こうちゃんは自分の病気のことをどう思っていますか。 こうちゃん:んーわかんない。でも、何事も最後まで諦めないこと。諦めたら、今までの頑張りがもったいないからね。 ――こうちゃんが今頑張っていること、これから頑張りたいことを教えてください。 こうちゃん:俺が頑張ってることなんてないよ。いつも周りの人が頑張ってくれてるだけだよ。これからも一緒。 ――毎日を明るく過ごすにはどんなことが大事だと思っていますか。 こうちゃん:やっぱり、人生は楽しむためにある、って思うことかな 自分の命とまっすぐ向き合うこうちゃんは、家族の「太陽」。こうちゃんの周りには、常に誰かの笑顔がある。 「子どもの大病と闘う中、親や兄妹、ご近所さん、職場関係者の方、医療関係者など様々な人たちが支えてくれました。中でも、こうちゃんの親友家族や病院で出会ったお友達家族の優しさ、思いやり、支えがなかったら倒れていたと思います。そうした支えも、こうちゃんの人徳の賜物だとも感じました」 なお、優しいこうちゃんは妹を持つ兄としても、自宅で優しさを見せているよう。自分と周り、両方の命を大切にするこうちゃんの未来が明るいことを切に願う。 (まいどなニュース特約・古川 諭香)
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