「幸せにしたい」と引き取ったはずが、義母との別れに落ち込む私を支えてくれた 家族の絆の大切さを教えてくれた保護猫たち
家族の大切なもの
それを思い出したMさんは徐々に回復。笑顔も増え、涙を流すこともほとんどなくなりました。趣味のサークルにも再度参加するように。夫はいつの間にか猫吸いをするほど、航くんと海くんにメロメロ。 心配された航くんと海くんの壁や家具への爪とぎはなく、義父と義母の仏壇にいたずらすることもありません。夫とMさんが大切にしていると分かっているのです。カルカルちゃんにちょっかいをかけないのも、夫妻の大切な存在だと分かっているからでしょう。 Mさんは家の中でくつろぐ夫と航くんと海くん、カルカルちゃんを見て思うんです。全員と血のつながりはないけれど、私たちは「家族」なんだって。思いやる心を互いが持つことで、その絆は強くなる。 それを改めて感じさせてくれた航くんと海くんに、Mさんは言います。 「うちに来てくれて有難う」 航くんと海くんはMさんの顔を見て、ゆっくり瞬きをしました。 (まいどなニュース特約・ふじかわ 陽子)
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