「幸せにしたい」と引き取ったはずが、義母との別れに落ち込む私を支えてくれた 家族の絆の大切さを教えてくれた保護猫たち
運命の出会い
店内に足を踏み入れると、猫たちが気ままにそれぞれ過ごしています。その中でもMさんの視線を奪うのは、やはり太陽がサンサンと降り注ぐ沖縄からやってきたジェームスくんです。まぶしい!!スタッフと話していると、トトトトッと弟のスティーブくんも寄ってきてくれたんです。 「この子たちだ!」 もう一瞬で心を奪われました。この時、スタッフが何か言っていたような気はしますが、覚えていないほど。 すぐにでも譲ってもらいたいMさんを、スタッフが止めます。また日を改めて譲渡の説明にお越しくださいと言われました。Mさんはハッと我に返ります。まだ引っ越しの片づけが住んでいない部屋があると。 別日にトライアルの申し込みをするのですが、冷静になったMさんは1カ月ほど時間をくださいとチェリッシュに頼みます。加えて、その間に迎えたいという家族が他にも出てきたら、あきらめますとも伝えました。良いお家に行くことが、この子たちのためになることですから。 タイムリミットは1カ月。さあ、片づけるぞと、Mさんは重い腰を上げます。
白旗を上げた夫
片づけなければならないのは、部屋だけではありません。猫を迎えることを渋る夫の件も片づけなければならないのです。夫は眉間にしわを寄せて言うんです。 「せっかく買った分譲マンションが、猫にくちゃくちゃにされるだろう」 「猫ってそういうものよ」 「ケージやトイレは自分のお金で買ってくれ」 「もちろん。私の子たちだからね」 Mさんはああ言えばこう言うで応戦。約1カ月の間、戦いが続きました。しかし、終わりというものは必ず訪れるもので2022年11月下旬、ようやく夫は白旗を上げます。Mさんはガッツポーズ、晴れてトライアルを開始します。 U家に迎えられたジェームスくんとスティーブくんは、いきなりリラックス!最初からこの家で暮らしていたかのよう。チェリッシュのスタッフは、この2匹の様子を見て安心して帰っていきました。 トライアル期間に大きな問題はなく、兄弟は無事、U家の子どもになりました。