試合を見つめる広島・新井監督

◇１２日　広島０―５巨人（マツダ） 　広島はペナントレースのヤマ場となる首位攻防３連戦に３連敗。結果は最悪となったものの、新井貴浩監督は努めて前向きな言葉を並べた。 　「自分も含めて各自、しっかり反省するところはあると思うので。反省して、明日また試合があるので…」 　首位・巨人とは４ゲーム差に離された。順位は２位のままながら、試合のなかった３位・阪神がゲーム差なしまで肉薄してきた。その阪神を相手に１３日は敵地・甲子園へ移動してのナイターが待つ。厳しい状況に追い込まれた。それでも指揮官はポジティブな言葉を重ねた。 　「チャンスはまだまだあるので。また明日に向かって行きたい」 　試合は連夜のまずい流れを止められなかった。３点先制を許した３回は守備のミスから。無死二塁、三塁寄りのバントを処理した先発左腕・床田は素早く三塁へ投げようとした。三塁の小園はベースカバーに戻り切れておらず、床田は慌てて一塁へ向きを変えて投げようとした。ここで体勢を崩し、悪送球だ。 　ちぐはぐなプレーで先制の走者が生還。床田は「僕のエラーから始まった。それで試合が決まっちゃったかなという感じ」と責任を背負い込んだ。 　攻撃もかみ合わない。長距離砲・末包が３度の得点機で凡退するなどあと１本が出ず、巨人の投手リレーに完封を許した。４連敗で直近３カードで１勝８敗。セ・リーグを盛り上げてきたコイが勝負の９月に失速している。