三冠王者・青柳優馬が綾部蓮との激闘を制し2度目の防衛「お前は全日本に必要な男だ」試合後、デイビーボーイ・スミスJr.が挑戦表明
3つのベルトを持ち「入団した時にはもうすでにこのベルトはなかったから。ヤバいね。嬉しすぎるよ」
全日本プロレスは10月22日、東京・後楽園ホールで「三冠ヘビー級選手権試合」を開催し、王者・青柳優馬が綾部蓮との対戦を制して2度目の防衛に成功した。 青柳、綾部の試合後バックステージコメント 今大会は、全日本プロレスの旗揚げ記念日を祝う特別な日であり、三冠ベルトの象徴ともいえるインターナショナルヘビー、UNヘビー、PWFヘビーの3本のベルトが復活する中で行われた一戦だった。 「旗揚げ記念シリーズ2024」 日時:2024年10月22日(火)開始18時30分 会場:東京・後楽園ホール 観衆:1,296人 試合序盤から、綾部はその2メートル近い長身と圧倒的なパワーを武器に、青柳を苦しめた。 特に、その強力な打撃と投げ技は、青柳を幾度もピンチに追い込む場面が見られた。 一方で青柳も、フロントネックロックや絞め技を駆使し、粘り強く綾部に立ち向かう。両者の激しい攻防は、一進一退のまま時間を刻んでいく。 試合が20分を過ぎた頃、両者のエルボー合戦が展開され、互いの意地がぶつかり合う形となった。 青柳はエンドゲームを繰り出し、カウント2まで追い込むが、綾部はその後、逆にエンドゲームを仕掛けるという掟破りの場面も見せた。 しかし、この技も決定打には至らず、勝負は終盤へともつれ込む。 試合終盤、綾部は高角度の飛龍原爆固めで青柳を追い詰めるも、青柳はその猛攻を耐え抜き、スピンキックで反撃に転じた。 ここから一気に流れを引き寄せた青柳は、必殺技である「The Fool」を炸裂させ、29分7秒で片エビ固めによる勝利を収めた。 試合後、青柳は「綾部、今回は俺の勝ちだ。またやろうぜ」と綾部の健闘を称え、さらに「お前は全日本プロレスに必要な男だ。辞めるなよ」と、綾部に対して残留を促す言葉を投げかけた。 この時期は全日本の選手たちの契約更新が行われるタイミングでもあり、青柳の言葉には選手への想いが込められていた。 すると、突如としてリング上にデイビーボーイ・スミスJr.が登場。青柳に対し、次期三冠挑戦の意志を表明した。 これに対して青柳は「OK、ノープロブレム。札幌でやろう」と次期シリーズでの対戦を快諾し、早くも次の防衛戦に向けた意気込みを見せた。 最後に青柳は、観客に向けて「最近、言いたいことを言えない世の中ですが、今日は僕が許します。クソくらえな世の中に一言叫んでやろうぜ!」と呼びかけ、会場と共に「バーカ!」と声を合わせる場面もあった。青柳は、自身の勝利と共に、3冠王者としての存在感をさらに強固なものとし、今後の防衛ロードに向けて力強く進んでいくことを誓った。 <試合結果> ▼メインイベント(第7試合) 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負 <第73代王者>青柳優馬 〇 vs <挑戦者>綾部蓮 × 29分07秒 THE FOOL→片エビ固め ※第73代王者・青柳優馬が2度目の防衛に成功 ■試合後バックステージコメント 綾部「今の自分があるのはあの人のおかげと言っても過言ではない石川さんがセミファイナルに出てて。試合を見てたかはわからないけど、その人が見ている前で三冠のベルトを獲って、恩返しといきたかったんだけど。メチャメチャ悔しい」 青柳「人生で初めてだ。こんな三冠のベルトを持つなんて。青柳優馬が入団した時にはもうすでにこのベルトはなかったから。ヤバいね。嬉しすぎるよ」
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