【新時代始まり予算】カラー鮮明に難波市長就任後初となる2024年度予算案発表…注目事業も(静岡市)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
16日、静岡市の難波市長は、就任後、初となる「来年度予算案」を発表しました。随所に“難波カラー”が鮮明となる中、静岡市が大きく変わるかもしれない注目の事業への予算も盛り込まれています。 (静岡市 難波市長) 「なんでしょうね『新時代の始まり予算』でしょうか。最初の一歩ですので、転換のための始まり予算という感じ」 16日、難波市長は、一般会計で3534億円の来年度の当初予算案を発表。前年度から17億円増加し、過去最大の規模となりました。 就任後、難波市長が初めて編成した当初予算案。“難波カラー”も鮮明になった当初予算案のポイントは大きく分けて4つです。 1つめは「子育て支援・教育の充実」。0~2歳児の第2子以降について「認可外」保育施設の保育料を軽減するため、6300万円を計上。また、雨の日でも子どもたちが遊べる場所を増やすため、中心市街地に屋内型遊び場の設置を支援する費用などに5300万円を組み込みました。 2つ目、難波市長の得意分野でもある「災害対応力の強化」では、災害時、ドローンを活用して三次元点群データを取得できるシステムの導入に2000万円。また、能登半島地震を受けて、住宅耐震化の費用も拡充しました 3つ目の「地域の文化力の向上」では、難波市長が、力を入れてきた東静岡駅北口のアリーナ整備について、基本計画を策定するための費用として3000万円を盛り込み、アリーナ整備が本格的に動き出すことになります。 4つ目は、難波市長が静岡市の“課題”としている「地域経済の活性化」。 この中で、私たちが注目したのが…。 ( 岩﨑 大地 記者) 「こちらは日本平久能山スマートインターチェンジ周辺です。そこからすぐそばの広大な土地を利用したあるプロジェクトが動き出しています」 当初予算案では、静岡市駿河区の日本平久能山スマートインター周辺の土地区画整理事業として、5億9300万円を計上。道路拡幅に向けた工事費用や、住居の移転先となる土地の造成費用が組み込まれました。 山間部も多く、平地が限られる静岡市にあって、この土地は、大規模開発ができる“最後のフロンティア”として期待されているのです。開発が予定されているのは、東名高速より南側の約47ヘクタールの土地。その広さはなんと、東京ドーム10個分。静岡市の担当者は、スマートインターを通して「市内外から人を呼び込みたい」と意気込みます。 (静岡市大谷・小鹿まちづくり推進課 宮﨑 毅 係長) 「スマートインターが開通したことで、交通の利便性も飛躍的に高まった。インターの足元ということもあるので、市内外から人が来ていただけるような魅力的な場所に、まちづくりが進められれば」 「食と農」「健康とスポーツ」をテーマとした今回のプロジェクト。計画では、地元の農産品などを取り扱う「食と農の駅」やスポーツジムにスーパー、多くの飲食店の出店をはじめ、日本初となるエンターテイメント施設やホテルの進出など、ワクワクするような構想もあるといいます。 この地区が大きく変わるかもしれない“巨大プロジェクト”に地元の人は…。 ( 地元住民) 「子どもが生まれて休みに行く場所も限られるので、出かける場所が増えるのはありがたい」 「近くには大きな施設がないので、街や駿府城公園、市民文化会館の利用は、この辺の人があまりしないので、大きなイベントがあればこの辺りは変わる」 就任当初から、企業誘致の必要性を訴えてきた難波市長も、今回の開発には大きな期待を寄せています。 (静岡市 難波市長) 「大変期待している。最近(静岡市は)面的な大きい開発をしていない。静岡市であれだけの面積で、面的なまちづくりができるのは最後のチャンス。最後のチャンスをしっかり生かして、あってよかったと思えるまちづくりをしていきたい」 大規模開発で静岡市の魅力を向上させることができるのか?市の事業として工事が始まることし、どのような動きがあるのか注目が集まります。 【スタジオ解説】 今回、難波市長が初めて編成した当初予算案をもとに街づくりが進んでいくことになりますが、静岡市駿河区の日本平久能山スマートインター周辺の大規模開発が本格的に動き始めることになるようです。