「まさにマリノスの代名詞」加藤蓮がテンポの良いパス回しでの崩しに手応え。今季初アシストにも自信
天野の得点場面ではダイレクトでクロスを供給
[J1第24節]町田 1-2 横浜/7月20日/国立競技場 横浜F・マリノスは7月20日、J1第24節でFC町田ゼルビアと対戦し、2-1で勝利した。 【動画】加藤蓮のクロスから天野がゴール! 試合後の会見で、ジョン・ハッチンソン暫定監督が「マリノスらしいゴールだった」と言及したのが、43分に天野純が決めたチーム2点目だ。 右サイドのヤン・マテウス、ボランチの渡辺皓太、左サイドのエウベルとボールを繋ぎ、エウベルが町田の右SB望月ヘンリー海輝の背後を取った加藤蓮に縦パスを通す。そして加藤蓮がダイレクトで折り返したボールを、天野が冷静にゴールに流し込んだ。 テンポ良くパスを回して相手守備陣を崩したが、左SBの加藤蓮が高い位置を取れたところもポイントのひとつだろう。トリコロールの背番号16はこう手応えを語る。 「自分が高い位置を取って、そこからパス1本で剥がせるシーンがあったし、ポジショニングひとつで打開できるところもあった。得点シーンは自分たちらしく、テンポ良く動かせた。自分のアシストもワンタッチクロスですし、まさにマリノスの代名詞だと思います」 横浜は今季のリーグ戦では、左SB永戸勝也が2ゴール、左SB加藤聖と右SB松原健も1ゴールと、SBが得点をマークしている。目に見える結果への意欲を示していた加藤蓮は「僕自身、結果が出ていなかったので、アシストができたのは自信になります」と話す。 一方で、課題も口にする。 「今日もきつくて足をつってしまって、(71分に)交代になってしまった。健君はこの暑さのなかでも90分戦っている。その忍耐力は自分がもっと成長しなきゃいけないところ。サイドバックはタフなポジションですし、交代しちゃいけないポジションだと思うので、そこは自分の課題だと思って、しっかり取り組んでいきたい」 両SBをこなせるユーティリティ性と戦術理解度の高さが武器の24歳は、さらなる飛躍を遂げられるか。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)