志賀原発、外部電源の復旧課題 地震後初めて公開、北陸電
北陸電力は7日、能登半島地震で変圧器が故障するなどの被害が出た志賀原発(石川県志賀町、停止中)を、地震後初めて報道陣に公開した。外部電源の一部が使えない状況が続いており、復旧の見通しは立っていない。公開後に取材に応じた北陸電の中田睦洋原子力部長は「最大の課題。何か手はないか一生懸命検討している」と述べた。 公開したのは油漏れが起きた1、2号機の変圧器計2台や、地震の揺れで水があふれた使用済み核燃料プールなど。2号機の変圧器の故障が原因で、5系統ある外部電源のうち2系統が使えなくなっている。 公開が地震から約2カ月後となったことについて、北陸電は「安全面を配慮した」としている。