Apple Vision Proを付けて仕事をする暗号資産開発者たち──コワーキングスペースの新しい流行に?
「完全没入 - 気を散らすもの無し」設定
ヨルゲンセン氏はAirpod Proのノイズキャンセリングを強化し、Vision Proで「fully immersed setup – no distractions」(完全没入 - 気を散らすもの無し)の設定を選んでいる。賑やかなオフィスの中ではなく、山の上や月の風景の中でキーボードを打っている。 ヨルゲンセン氏と、mtnDAOのもう1人の常連で、同じくヘッドセットを予約注文した元アップル社員のT.J.リトルジョン(T.J. Littlejohn)氏は、コワーキングイベントに参加した他の多くの人たちにVision Proを購入するきっかけを与えたようだ。 リトルジョン氏が自分の分を受け取りに行ったとき、一緒にアップルストアに行った他の2人も自分たちの分を買って帰ってきた。その結果、当地ではVision Proが売れ始めた。mtnDAOの噂では、2月中旬までに当地のアップルストアでは売り切れたという。
どの現実?
mtnDAOのVision Pro所有者たちは、全員が暗号資産開発者ではない。そのうちの2人は、Vision Pro向けのプログラムを開発している。リトルジョン氏とアニメーターのMJ氏は、Vision Proを最初に所有したmtnDAOメンバーであり、購入ブームを引き起こすFOMOの種を蒔くことになった。 「今、我々全体の仕事の熱意は、Vision Pro上で私たちがつくることができる、素晴らしい体験を見つけることだ」と現在、MJ氏とともにMiddle CurveというVRゲームスタートアップを経営しているリトルジョン氏は語った。 彼らの短期的な計画は、Vision Pro用に空間ビデオゲームを作り、そのテクノロジーをプロフェッショナル分野の他のアプリケーションに活用することだ。たとえば、Vision Proユーザーがメニューの代わりに相談できるキャラクターアバターを作ることが考えられる。 リトルジョン氏は、mtnDAOの参加者の多くがVision Prosを購入したことに驚いたと語った。プロフェッショナルの間では予想以上に好評で、1日中、複合現実(MR)の中で過ごしている人が数多くいるそうだ。 オフィス環境でVision Proを使うことには、何かパワフルなものがあるとコワーキングスペースの参加者たちは語った。仕事に没頭する時間と、周囲に気を散らすものがある環境を数秒で切り替えることができる。Marbius氏は次のように語った。 「このような場所しか、好きになれないのではないかと思い始めている」 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:仕事中のリトルジョン氏とMJ氏(Danny Nelson/CoinDesk)|原文:Apple Vision Pros Are Practically Dress Code at This Crypto Hacker House
CoinDesk Japan 編集部