日本インカレ男子100m予選に出場した柳田大輝

陸上・日本学生対校選手権第1日（19日、神奈川・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu）男子100メートル予選が行われ、今夏のパリ五輪男子400メートルリレー代表の柳田大輝（東洋大3年）が追い風0.6メートルの下、10秒33の組2着で準決勝に進んだ。今夏のパリ五輪後、初の100メートルで順当に予選を突破し、「久しぶりの部分もあったのか思っていたよりもタイムが出なかった。でも悪くはない。実戦経験を重ねて自分の中の走りを研ぎ澄ませていきたい」と話した。 10秒02の自己ベストを持ち、今年6月には追い風3.5メートルの参考記録ながら9秒97をマークした短距離界のホープ。今夏のパリ五輪では男子400メートルリレー予選に出場し、2走を担当。しかし決勝ではメンバーから外され、悔し涙を流した。 初の五輪はほろ苦い想い出となったが、「悔しい気持ちはあるが悲観的になるほど引きずってはいない」と柳田。「いい経験といったらきれいごとかもしれないが、いい経験と思うために東京世陸なり次のロス五輪で決勝を走りたい。それまでは悔しい気持ちを忘れないでいきたい」と次の舞台に向けて、気持ちを切り替えた。 パリ五輪男子200メートル代表の鵜沢飛羽（筑波大4年）は追い風0.1メートルで10秒25の自己ベストを出し、組1着で予選を突破。井上直紀（早大3年）が追い風0.2メートルの中、全体1位となる10秒20をマークして準決勝に進んだ。準決勝と決勝は20日に行われる。