【動画】鳥栖市で「サガンワールドカップ」 国籍超え、サッカーで多文化共生 最多230人参加
佐賀県内で暮らす技能実習生や留学生らによるフットサル大会「Sagan World Cup2024」が15日、鳥栖市の駅前不動産スタジアムで開かれた。サッカーを生かした国際交流活動として多文化共生社会づくりに貢献し、今年5月にはJリーグが表彰。過去最多の約230人が出場し、国籍や文化の壁を超えて親睦を深めた。 大会は2022年に始まり、3度目となる今回はイタリアやインドネシアなど25カ国から参加した。佐賀大の留学生チームや技能実習生が働く企業チームなど20チームが、競技性を重視したチャンピオンズリーグ(12チーム)と、和やかに楽しむエンジョイリーグ(8チーム)に分かれて熱戦を繰り広げた。 ピッチ上ではさまざまな言語が飛び交い、技能実習生が在籍する職場の仲間も駆け付けてスタンドから声援を送った。大久保鉄筋工業(小城市)のヴォ・ヴァン・ハイさん(31)=ベトナム出身=は「サガン鳥栖の選手がプレーするピッチに立ててうれしい」と笑顔。建設会社ブラスト(佐賀市)のエム・ユスフさん(24)=インドネシア出身=は「スポーツをする機会が少ないので交流の場をつくってもらえてありがたい」と話した。 大会は県国際交流協会と国際協力機構(JICA)九州が主催し、サガン鳥栖が協力している。同協会の黒岩春地理事長(68)は「大会の規模が年々大きくなっていることは非常に喜ばしい。佐賀に来て良かったと思えるような一生の思い出になれば」と期待した。 大会は、Jリーグの社会連携活動を表彰する「Jリーグシャレン! アウォーズ」で、地域社会とのつながりや支え合いをテーマにした「明治安田 地元の元気賞」を受賞した。(井手一希)
井手一希