『師弟コンビ』の今後は…河村たかし衆院議員が後継の広沢名古屋市長に“注文”「飲み込まれないように」
国会でも、「河村節」が炸裂する。12月17日の政治改革特別委員会では、初めて質問に立った。 河村たかし衆院議員: 「総理を狙う76歳、アゲイン、河村たかしでございます」 政治資金の電子決済について、自民党の小泉進次郎議員らを追及した。 河村たかし衆院議員: 「それだけ公開公開言うならね、なんで電子決済しないんですか。あんたたち、『おれたちは上級国民だ』と思っとるんじゃないの、これ」
小泉進次郎衆院議員: 「大変刺激的な発言が多くありましたけども…。ともに政治改革を前進させることが大事なことだと思っております」
15年ぶりの国会でも存在感をアピールする河村議員だが、名古屋市政について飛び出したのは“意外な言葉”だった。 河村たかし衆院議員: 「本人にも聞いてらってもいいけど、注意しとるんですわ。“広沢流”というやつだから、それはそれでやってきゃいいけど、飲み込まれないようにせないかんわな」
自身の後継者、名古屋市の広沢一郎市長に注文があるというのだ。
■河村前市長の方針から方向転換? “愛弟子”の広沢市長に苦言
2024年11月の名古屋市長選では、河村路線の継承を訴えて二人三脚の選挙戦を制した広沢一郎さんだが、就任後はさっそく「広沢カラー」を打ち出し始める。
就任翌日の11月26日には、大村秀章愛知県知事とおよそ30分会談し、冷え切っていた県と市のトップ同士の関係改善に動き出した。
名古屋市だけが参加を見送り、大村知事と河村前市長の不仲の象徴だった「県民の日学校ホリデー」については、参加の可能性に踏み込んだ。 広沢一郎名古屋市長(12月5日): 「県と市の連携は欠かせないものであると考えておりますので、県との共同事業においてしっかりと歩調を合わせる」 12月5日には、国際会議を共同で誘致すると並んで記者会見し、カメラの前でがっちりと握手して見せた。
さらに、河村前市長肝いりの『名古屋城の木造復元』をめぐっても、自民党市議の質問に答える形で、「エレベーターは2階まで」という河村前市長の頑なな主張を方針転換するととれる発言をした。 自民党 成田隆行市議(12月5日): 「広沢市長も『エレベーターを付けない』というこだわりがあるのでしょうか?」 広沢一郎名古屋市長(12月5日): 「小型昇降機をできる限り上層階まで設置することについてチャレンジし、史実性とバリアフリーを両立させたいと考えております」