指導者としての理想はシメオネ トルコを代表するテクニシャンだった男が歩む名将への道「シメオネから多くのことを吸収した」
国内リーグでさっそく結果を出している
2011年12月よりアトレティコ・マドリードを指揮するディエゴ・シメオネは、その長期政権の中で多くの選手を指導してきた。中には、シメオネから教わったことをベースに指導者への道を歩み始めた者もいる。 その1人が元トルコ代表MFアルダ・トゥランだ。トゥランはシメオネ率いるアトレティコで主力を務めたテクニシャンで、2013-14シーズンにはリーグ制覇、チャンピオンズリーグ準優勝に貢献した。 そんなトゥランは、昨年の4月から母国トルコのエユプスポルの指揮官を務めている。そこでの成績は見事で、就任当初2部にいたチームを1部昇格へと導き、迎えた今季は現時点でスュペル・リグの4位につける大健闘だ。 『Sky Sport』によると、トゥランはシメオネの影響を色濃く受けていると語っている。 「シメオネの仕事に対する姿勢に感銘を受けたんだ。今まで出会ってきた人の中で最も勤勉な人かもしれない。彼は私に限界を超えるよう促してくれた人だ。攻撃だけでなく、チーム全体のことを見るよう教わった。闘志、ファイトもサッカーの重要な部分だとね。戦術的には、チームをどうコンパクトにまとめるか、4-4-2での守り方、プレスのかけ方など、シメオネから多くのことを吸収した。攻撃面では、ルイス・エンリケの指導も参考にしているよ」 トゥランはバルセロナでも2年間プレイしたことがある。そうした経験を上手くMIXさせているようで、エユプスポルでの仕事ぶりは見事と言うしかない。トゥランはエユプスポルに文化を築きたいと語っており、名将への道を歩み始めているようだ。 「我々のチームは、サッカーファンが予想していたよりも良い順位にいる。明日にはこの順位が変わっているかもしれないけどね。上がるかもしれないし、下がるかもしれない。我々は自分たちのサッカーを貫き、向上していくだけだ。このチームに文化を築きたいんだ」
構成/ザ・ワールド編集部
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