ダービーで失格した渡部幸訓、ファイナリスト小林泰正を差して1着「脚は余裕あるが張り切り過ぎないように」/函館競輪G3
函館競輪のナイター「五稜郭杯争奪戦(G3)」は16日、初日を終了した。11RのS級一次予選に出場した渡部幸訓(40歳・福島=89期)に話を聞いた。 渡部幸訓は一次予選のメイン番組。目標はダービー(日本選手権競輪)ファイナリストの小林泰正と申し分なかった。その小林は捲り勝負。仕掛け自体は短い距離だったが、持ち味のタテ脚を生かして見事に差し切った。 「警戒されている立場だったので、包囲網を敷かれますよね。それでもしっかり動いてくれたし、自分も追走できたので」とレースを振り返る。 今、勢いに乗る小林だけに、この差し切りは評価のできるモノ。1着は非常に大きいと言える。 「レースを走っていないのでレース勘の方は欲しい部分もあるけど、脚自体は余裕がある。今日も小林君を交わせているので。前回(日本選手権競輪)の失格で制限される部分がある。張り切り過ぎないように、明日以降も頑張ります」 この1着で流れを引き戻した渡部は、二次予選で高橋晋也を目標に置く。展開が向いても向かなくても、上位争いをできる脚だ。(アオケイ・石濱記者)