残り約3秒の劇的決勝3P「昨年を思い出した」女子・東海大福岡の2年生「しっかり最後打ち切れた」2年続けて大仕事【高校バスケ・ウインターカップ女子】
◆バスケットボール・全国高校選手権ウインターカップ 東海大福岡63―60日本航空北海道(23日、東京体育館) ■〝リアル〟広瀬すずに困惑!?「どえらい可愛かった」【写真】 電光掲示板が示す残り時間は4秒を切った。最大19点差を追いつかれた苦しい展開の中、東海大福岡の浜口ゆず(2年)が大仕事だ。繰り出した3点シュートは美しい放物線を描く。程なく心地よいネット音が響くとベンチもスタンドも大歓声に包まれた。 苦しみながらも日本航空北海道を下して初戦突破。浜口は「しっかり最後打ち切れたし(自分が)決めきると決めていたのでうれしい」と汗をぬぐう。2年生ながら昨年の4強入りにも貢献したスコアラーはチーム最多21得点を記録だ。 縁ある舞台は良好なイメージがあった。「昨年を思い出した」。試合前にふと気づいた。昨年の準々決勝の大阪薫英女学院戦も、この日と同じBコート。同戦では残り33秒で値千金の同点3点シュートを決めており、再び勝負強さを示した。 ただ劇的な1本は、今夏地元福岡で開かれた全国総体での悔しさが糧となった。準決勝の岐阜女子戦。持ち味の攻撃で精彩を欠いて5得点にとどまり、チームは1点差で惜敗した。これをきっかけに「シュートの打ち方などに一層の工夫をした」と言い、努力の成果が結実した。 2回戦はその岐阜女子と対戦。昨年の準優勝校でもあり、苦しい戦いは必至だが目標の全国制覇に向けては避けては通れない壁だ。浜口は「しっかり出だしから自分たちのプレーをやり続ける」と、夏のリベンジを冬に果たす決意だ。(山田孝人)
西日本新聞社