ジャンボカボチャ県大会 鈴木さん(山武)が441キロで優勝 鴨川(千葉県)
カボチャの重さを競う「第15回県ジャンボかぼちゃ大会」(鴨川ジャンボかぼちゃ研究会主催)が8日、鴨川市宮山の「里のMUJIみんなみの里」で開催された。優勝は、山武市の農業、鈴木貞一さん(80)が育てた441キロで、15日に香川県小豆島で開かれる全国大会「第38回日本一どでカボチャ大会」に、県代表として出場する。 鈴木さんは、同研究会の役員と顔見知りになったことなどをきっかけに、自身の畑で栽培に取り組み13年目。一昨年の県大会でも385キロを持ち込み、優勝している。 「今年は、病気予防や肥料のバランスに加え、水の管理に一層の神経を使った」と鈴木さん。猛暑と突然襲うゲリラ豪雨などの影響で、多くのベテラン愛好家が苦戦する中、唯一400キロの大台に乗せ、2位に71キロの差をつける堂々のナンバーワンとなった。 カボチャを模した木製の優勝トロフィーを手にした鈴木さんは、「自己記録も更新し、うれしい。最終目標の500キロオーバーを目指し、これからも頑張りたい」と、計量に同行した家族とともに喜んでいた。 栽培技術の高さで、一目置かれる県大会(どでカボチャ大会公認)。561・6キロの日本記録保持者の上野貢司さん(63)ら、鴨川の愛好家がノウハウを広めており、今大会も県内各地から計量に持ち込まれた27個のうち、優勝を除く5個が300キロ超、8個が200キロ超というハイレベルな争いとなった。
計量場所となった駐車場脇には、持ち込まれたカボチャがずらり。子どもがすっぽりと収まるほどのサイズもあり、「すごく大きいですね」「どうやって育てたのかしら」と、観光客らも足を止め興味津々。クレーン車でつり上げて計量する姿に驚いていた。 長谷川孝夫市長も駆け付けた表彰式では、上位者らに賞状と副賞が贈られた。上位2個と上野さんの393キロが、県代表として全国大会に出場する予定。 その他の上位は次のとおり(かっこ内は住所、重量)=敬称略 ▽2位=長島義行(白子、370キロ) ▽3位=西川彰(勝浦、348キロ) ▽4位=渡辺勇(いすみ、346キロ) ▽5位=渡辺香(いすみ、341キロ) 大会の様子は、房日新聞公式ユーチューブで公開している。