市川團十郎を本気にさせた人物とは?「17歳の時、『え、こんなカッコいいヤツ世の中にいるの?』と思ったんです」【日曜日の初耳学】
仕事をする上で大切なことは…“楽しむこと”
さらに、父であり師匠でもある十二代目團十郎への思いも語られた。歌舞伎界は「いろんなことが変えづらい」という團十郎。その一つが“休演日”。團十郎が休演日の導入を呼びかけたきっかけも、父の言葉だったという。 「父は12か月中11か月、歌舞伎の舞台に立っていたんです。病室でふと2人になった時に話した言葉が残りますね。一言しか言わないんですけどね、『私は休むことを学べばよかった』と言っていました」。その言葉から、休演日の必要性に思い当たったという。「自分の人生をどういうものか認識しないといけない、ということを感じました。歌舞伎のために生きてはいますが、“なりたい自分になる”ということも、もっと掘り下げないと芸事は面白くならないだろうと思うので」と麻央さんの言葉を重ねながら、父に学んだことをあらためて振り返った。 最後に“仕事をする上で大切にしていること”を問われると「最近変わったんですよ」と意外な返答。「本当に簡単な言葉ですけど、“楽しむこと”。昔は義務、責任、やりきる力…そういった言葉で自分を追い詰めていました。團十郎を襲名して変わったことは、ようやく楽しめるようになってきた。今は、“楽しむこと”を大事にしています」と清々しく答え、インタビューを締めくくった。 (MBSテレビ「日曜日の初耳学」2024年12月8日放送より) 無料見逃し配信はTVerで2025年1月5日(日)まで