プライベートチェーン、すでに毎月1.5兆ドル以上を処理
あらゆる場所での相互運用性
高い取引高を誇るだけでなく、これらのプラットフォームはクロスチェーンの相互運用性を構築し、銀行グレードの現金決済トークンを統合している。 R3のエンタープライズグレードの台帳「コルダ(Corda)」を使用して構築され、HSBC、BNYメロン、ゴールドマンがプラットフォームに参加しているHQLAxは先週、ロンドンを拠点とするスタートアップFnality(イーサリアムのパーミッションドバージョン上に構築された機関グレードのデジタルキャッシュのプロバイダー)とのDvP(証券資金同時受渡)レポ決済を完了した。 デジタル・アセット(Digital Asset)が作成したスマートコントラクト台帳「Canton Protocol」を使用して構築されたブロードリッジのDLRは先月、イーサリアムのプライバシーに焦点を当てたバージョンで動作するJPMモルガンのJPMコインと相互運用可能になった。DLRはコメルツ銀行にも採用されており、さらに多くの銀行が近々採用する予定だ。 「キャッシュサイドにおけるJPMコインとの連携は、おそらく世界最大のデジタルキャッシュの取り組みであり、我々はおそらく、世界最大の担保の取り組みを進めている。そのため、相互運用性を目指して協力することは非常に重要だ」とブロードリッジのデジタル・イノベーション責任者オラシオ・バラカット(Horacio Baraka)氏は述べた。 ゴールドマン・サックスのデジタル資産担当グローバル責任者マシュー・マクダーモット(Mathew McDermott)氏は、長年にわたるレイヤー化と断片化がもたらした従来のレポや証券貸付市場の非効率性を指摘した。 「DLTは既存のプロセスを大幅に改善し、日計りレポや日計りFXのような新市場を創出する可能性を秘めている。そのため、ブロードリッジのDLRやHQLAxのようなプラットフォームが成長し、規模を拡大し続けていく成功を見るのは素晴らしいことだ」とマクダーモット氏は述べた。