「鳥貴族」が札幌に続々進出。地元チェーン「串鳥」と焼き鳥戦争が勃発中
鳥貴族はなぜ札幌だけ3店なのか?
現在、北海道では札幌にしかない鳥貴族だが、なぜ他地域には出店していないのだろうか? そこで鳥貴族に取材を申し込み、鳥貴族FC事業部の枚田年充さんに話を聞いた。 まず、オープン後の客足について。「串鳥」がある中で「鳥貴族」は苦戦しているのではないかと思っていたが、「多くのお客様にご来店いただけており、おかげさまで終日盛況な賑わいとなっている」(牧田さん、以下同)とのこと。「鳥貴族ブランドに対する期待値の高さを実感している」そうで、札幌で成功した要因について「均一価格など、道民の方に鳥貴族ブランドを受けいれていただけた」と好調さを実感している模様だ。 次に聞いたのは「なぜ札幌だけなのか」という疑問だ。札幌だけではなく、旭川や観光客でにぎわう函館など、出店してみてもよい地域は沢山あるはずである。この疑問について、「ドミナント戦略を基本とした出店を考えている」と牧田さん。ドミナント戦略とは、ある店がフランチャイズで展開する際に展開先の地域を特定し、その地域に集中して店舗を展開する手法をいう。 メリットとしては、地域に集中して展開するため、出店計画の効率化や宣伝費等の削減が期待できること。一方、ドミナント戦略を採用すれば店同士で客の奪い合いが発生するデメリットがあるが、ここは串鳥一強の北海道。競争の激化によって、双方によい影響をもたらすことが期待される。 「鳥貴族」の北海道進出により、北海道の“焼き鳥派閥”はどうなるのか。今後の展開や双方の戦略に注目したいところだ。 <文・撮影/小林英介> 【小林英介】 1996年北海道滝川市生まれ、札幌市在住。記者。北海道を中心に、社会問題やビジネス等について取材。「酒はライフラインだ」を合言葉に、道内や東京などで居酒屋めぐりをするのがライフワーク
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