“トランプ人事”で波紋…“ワクチン否定派”に犯罪の疑いある人物も 国際情勢への影響は【Nスタ解説】
齋藤キャスター: ニューヨーク・タイムズは、ゲーツ氏の指名について、「トランプ氏が自らを起訴した司法省職員への報復を求める中、従順な見方に舵を取らせるのは挑発的な動きだ」と報道しています。 日比キャスター: トランプ氏自身も裁判を抱えている状況ですが、影響はあるのでしょうか? 小谷教授: 当然ゲーツ氏が司法長官になれば、次期大統領であるトランプ氏に対する捜査・訴追は全て撤回することになると思うので、トランプ氏は自ら恩赦をしなくても制度を使って罪から逃れることができると思います。 日比キャスター: まさに法の部分でも、トランプ氏にとっては都合の良い人事だということですね。 小谷教授: ただゲーツ氏・ケネディ氏を果たして議会が承認するかという問題が出てきます。通常であれば上院が閣僚を承認しますが、上院が休会している間は、大統領が任命をすると、そのまま2年間は閣僚が議会の承認なしに就任できるというルールがあります。 恐らくトランプ氏は、ケネディ氏、ゲーツ氏、国家情報長官に指名されたギャバード氏の3名は、休会中の任命という形で議会の承認をかいくぐるのではないかと思います。 日比キャスター: 選挙が終わったばかりですが、それで国民は納得できるのでしょうか。 小谷教授: このシステムは、実はこれまでの大統領は皆使ってきたので、それに対する大きな批判はないかもしれません。 ただ今回のゲーツ氏、ケネディ氏は犯罪や陰謀論の疑いがあるので、特に民主党支持者は大きな危機感を持つと思います。 ■ニュースの司会者など“トランプ人事”サプライズ続々 齋藤キャスター: 他の注目人物も挙げていきます。 ▼国務長官 マルコ・ルビオ氏 >中国やイランに対して“強硬姿勢” >ウクライナ軍事支援に反対派 ▼国防長官 ピート・ヘグセス氏 >保守系テレビ・FOXニュースの司会者 >元陸軍兵士でイラクやアフガニスタンに派遣されていた経験 ▼新設・政府効率化省の責任者 イーロン・マスク氏 >テスラCEO など >トランプ氏の支援団体に約183億円を献金 こういった様々なサプライズ人事が行われています。