キュートでチャーミングな新型「ランチア イプシロン」正式発表 お馴染みのディテールを備えたスポーティなモデルが復活!
復活の「HF」
2025年からは、BEV、240馬力、航続距離403km、0-100km/h加速5.8秒という、よりスポーティな「ランチア イプシロン HF」も登場する。ただし、「HF」の色はランチア デルタ インテグラーレのようなイエローではなく、グレー、ブラック、ホワイトの3色。赤い象だけが目立つ。しかし、この配色は1966年の「フルヴィア クーペ」にインスパイアされたもので、偶然の一致ではない。このクルマはランチア史上初のロゴで、当時は白、赤、青を基調としていた。余談だが、「フルヴィア」のロゴにはまだ4頭の赤い象が描かれていた。
ランチアのルカ・ナポリターノCEOは、このスポーティなモデルと新しいロゴの発表と同時に、ランチアが将来的にラリーへの再参入を目指していることを明らかにした!
ロゴの由来は?
もともとこのロゴは、1960年にランチアのファンによって設立されたクラブ、「ランチア ハイ ファイ クラブ」に由来する。この場合のHi-Fiはハイファイを意味する。このグループの一員になるには、ランチアの新車を6台以上購入する必要があった。その3年後、HFランチアレーシングチームが設立され、「フルヴィア クーペ」がそのロゴを正式に掲げた最初のモデルとなった。 一方、象は熱狂的なランチアドライバーたちとは何の関係もなく、当時CEOだったヴィンチェンツォ ランチアの息子に由来する。ゾウは幸運のお守りだった。これらの動物は止められないという見方を表している。
発売当初はBEVバージョンのみ
「イプシロン」の贅沢な外観とエレガントなインテリアにもかかわらず、市場導入時にはBEVバージョンしか用意されない。つまり、115kW(156PS)、260Nm。
54kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は400km強、充電速度は最大100kW(DC)および11kW(AC)である。「イプシロン」には後日マイルドハイブリッドも設定される予定だが、ランチアはまだ詳しい情報を明らかにしていない。「イプシロン」は、兄弟車と同様、スペインのサラゴサで生産される。