広島のサヨナラ敗戦に2つの疑問
延長10回二死二塁で外野手は、前進守備を敷いていなかったのである。 大谷のライト前ヒットを鈴木誠也が処理してバックホームしたが、西川は余裕でセーフ。もし思い切った前進守備を敷いていれば、クロスプレーになっていたのかもしれない。 実は、8回二死一、二塁からの中田のレフト強襲の逆転2点タイムリー二塁打も、レフトの松山が思い切ってチャージした結果、後ろにボールをそらしたもの。一塁走者の大谷まで生還することになったが、このときも二死にもかからわず、松山の守備位置はかなり後ろだった。1点のリードを守りきるつもりならば、松山を守備固めの選手に交代させておくというベンチの選択肢もあっただろう。 緒方監督の素晴らしい采配で2連勝したカープだったが、小さな綻びから3連勝を逃した。カープらしさのない、疑問が残る敗戦だった。 「ちょっとしたミスが流れを変えてしまうのがシリーズの怖さ。勢いを日ハムが取り戻したか、どうかをはかる意味でも、明日の試合が大事になってくる」と池田氏、 第4戦の先発は、日ハムが高梨、広島がCSのファイナルステージで結果を残せなかった岡田だ。