戦力アップ成功!? J1夏の補強評価ランキング6位。苦しいのは間違いないが…。納得できるMFの補強
毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
6位:名古屋グランパス 【IN】 • ホセ・カラバリ[オールウェイズ・レディ(ボリビア)/新加入] • 徳元悠平[FC東京/期限付き] • 菊地泰智[鳥栖/新加入] • 相馬勇紀[カーザ・ピア(ポルトガル)/復帰] • 重廣卓也[FCソウル(韓国)/復帰] 【OUT】 • 久保藤次郎[鳥栖/期限付き] • 相馬勇紀[町田] • 行德瑛[長野/期限付き] • 酒井宣福[山口/期限付き] • ターレス[徳島] • 米本拓司[京都/期限付き] • 藤井陽也[KVコルトレイク(ベルギー)/完全移籍 苦しい戦いが続いているのは間違いない。しかし菊地泰智、徳元悠平の加入や重廣卓也の復帰により、名古屋グランパスは個人でも保持を作れるようになりそうだ。センターフォワード(CF)への上のパスとカウンターを押し出していきたかったが、CFが収められない場合の攻撃方法の構築に苦しんだことが、今の順位にいる理由の1つだろう。下からの前進を作り出しながら、上のパスを散らすことができれば、もっと勝利を積み重ねることができただろう。 下からの前進のほとんどを担っていたのが森島司だった。そこに菊地が加わることにより、森島の負担は格段に下がるだろう。 サガン鳥栖での活躍を見れば、彼の獲得は納得できる。センターハーフ(CH)でも攻撃的MF(OMF)でもセカンドトップ(ST)でもプレーすることができる。コンパクトなターンも、ライン間で受けることも、ラストパスの供給も得意としている。また名古屋の最大の強みでもあるロングカウンターも鳥栖時代に見せていた。守備も自分のスペースを守りながらマーカーに出ていく器用さも持ち合わせているので、守備強度も落ちることはないだろう。十分すぎるほどの戦力を有しているだけに、新加入選手と現戦力の組み合わせによって、勝利を重ねることはできそうだ。
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