「藍は苦労するのではないか…」“守備職人”リベロ山本智大の指摘に、高橋藍はなんと答えた?「トモさんがいると、めちゃくちゃ大変」
「日本に戻ると決めた時点で、背負っていこうと」
――リーグ全体についても少し聞かせて下さい。競技面だけでなく運営に関してはどんな印象をもっていますか? 初めて日本でプレーするのでわからない部分がありますが、開幕戦は地上波で中継していただいたりと、注目してくださる方の数は多かったんじゃないかと思っています。まだまだリーグもチームも未完成ですけど、観ている人たちに「男子バレー、日本のリーグも面白いね」と興味をもってもらえるように、という責任感を背負って試合に臨んでいます。 ――開幕前のメディア対応やPR、特にオープニングマッチではいろいろなところで高橋選手の露出がありました。“SVリーグの象徴的な選手”として扱われることに、どう感じていますか? どんな形でも注目してもらえることはありがたいですし、僕も日本に戻ると決めた時点でそういう役割を背負っていこうという覚悟は持っていました。一人の選手としては、(開幕戦は)少し中途半端というか、もったいないプレーも多かったと思うし、もっといいバレーを見せられた、という悔しさがあります。そういう面でいえば、SVリーグを盛り上げるためにもっともっとできたんじゃないか、という思いはありますね。 ――試合中は少しイライラしている様子もありましたね。 イライラしていましたねー(笑)。まず、試合に勝ちたかったし、もうちょっと打ちたかったな、という思いもありました。でも攻撃に関しては大宅さんを信頼しているし、そこで「藍に上げよう」と安心してトスを上げてもらえるように、これからもっとコンビの精度も高めていきたい。ブルテオンの完成度も高かったので、そこで何もできない自分にイライラしていました。 ――日本代表でプレーした西田有志選手とマッチアップするシーンも多かったですね。 楽しかったですね。僕がスパイクを打って有志さんがブロックしたり、逆に僕が有志さんのスパイクをブロックし返したり。前衛でマッチアップしていない時も、スパイクやサーブを僕がいるコースに打ってきていたので「絶対にエースは取られないぞ」という気持ちもありました。有志さんとはこれからもSVリーグを盛り上げる仲間として切磋琢磨していきたいし、刺激になりました。何より楽しかったですね。次は負けません! ―― 一人の選手として、今後のSVリーグに期待することはありますか? シンプルに日本のバレーボール、SVリーグのレベルを上げたいと思って(イタリアから)戻ってきました。もちろん自分自身の成長を考えてそれが一番だと思ったし、そもそもイタリアでプレーすると決めた理由は、世界最高峰の選手が集まる場所で、レベルアップできると思ったから。イタリアリーグはすごくレベルが高かったですし、実際に成長できた。ただ、SVリーグも世界トップの外国籍選手がたくさん集まっていて、他国のリーグに見劣りしないし、レベルも高い。「日本でやりたい」と思う選手もこれからもっと増えると思います。 そこで重要なのが、世界中の選手が集まる中で日本人選手がどうやって試合に出るかということ。簡単にコートに立てなくなったとして、「試合に出られないからもういいや」と心が折れてしまう人もいるかもしれないけど、そこで何としてもスタメンを勝ち取ってやると思う選手もいる。その差は大きいですよね。後者が増えれば増えるほど、SVリーグのレベルが上がるし、競技力も上がっていく。魅力的な試合が増えれば、それを見た子どもたちも「バレーボールをしたい」「かっこいいな」と思い、競技人口が増えるかもしれない。そうなっていくのが僕は理想だと思っています。
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