仲野太賀 オーディションに落ち続け、神木や菅田に嫉妬…“妖怪・人たらし”が大河主演俳優になるまで
「二世俳優なめんなよ!?」
くすぶっていた時期は、業界や監督の特徴などについて、とにかく人に会ってリサーチを重ねていたという仲野。‘21年に出演した西川美和監督の映画『すばらしき世界』では、その苦節のなかで培われた“親しみやすさ”が彼の転機を呼び込むことになったという。 「キャスティングにあたって、仲野さんは西川監督のオフィスにふらっとマネージャーなしで訪れたそうで、西川監督は『これは作戦なの? こいつ、わかってるな(笑)』と、仲野さんの気さくで人懐っこい態度が二人の距離を縮めたと明かしています。 西川監督は仲野さんのことを『スタッフと俳優の狭間にいるような人』と称し、良い意味で緊張感のない親しみやすさを非常に評価しており、現場では仲野さんを愛をこめて“妖怪・人たらし”と呼んでいたそうです。 この作品で仲野さんは日本アカデミー賞の優秀助演男優賞を受賞しましたが、この快挙がのちの活躍を呼び込む原動力になったのは間違いないと言えるでしょう」(映画関係者) ’26年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演にも大抜擢された仲野。生来の親しみやすさを武器に、今では嫉妬や劣等感を払拭しつつあるようだ。 「11月の『オールナイトニッポン』で、仲野さんは『(俳優を)辞めなくてよかったですよ。だって再来年の大河の主演だから!』と喜びを伝え、リスナーからのイジりに対しては『え、菅田(将暉)って大河の主演やったけ!?』『神木隆之介は!?』とふざけながら語り、改めて『俳優、辞めなくてよかった』としみじみと自身の俳優人生を振り返っていました。 以前は“二世俳優”と言われるのが嫌だったという仲野さんですが、そんな彼が番組内で『二世俳優なめんなよ!?』『二世でよかったー!』という軽快なボケでリスナーの笑いを取っているのを見ると、ここにきてやっと彼らしい飾らない親しみやすさが自然と発揮されて来ているのではないでしょうか」(前出・芸能関係者) “妖怪・人たらし”は2026年の顔になろうとしている――。