“第三のMINI ”の出来栄えは? 〈ミニ〉エースマン
そして、インテリアこそ秀逸! この新世代〈ミニ〉はどれもディスプレイとコックピットの作り込みが圧巻だけれど、エースマンには粒状の照明がダッシュボードに降り注いでいたり、メーターパネルが廃止されていたりでミニマルなのだけれど〈ミニ〉らしいコッテリさも存分に表現されていて、その濃厚な遊び心にアガること請け合い! これは是非、販売店に足を運んで実物をチェックしてほしい。 グレードはベースのEとハイエンドのSEの2種類。試乗車はSEだったが、こちらは最高出力160kW、最大トルク330Nm(!)を発揮する電気モーターを前輪に持つ。0-100㎞/h加速は7.1秒と俊敏で、バッテリーは54.2kWh。一充電あたりの走行可能距離(WLTCモード)は414㎞と、日常使いには充分だ。しかし、本当に驚いたのはそのグイグイ来る〈ミニ〉らしい元気な飛び出し感ではなくて(それもあるけど)、超なめらかなサスペンション!
荒れた郊外路でも車重をしっかりといなし、ダイレクトなフィールと接地感があるけれど、欠けや荒れに対しては過敏さを引っ込める、まるでこれまでの〈ミニ〉にはないような、ちょっとオトナな感触を味わえるのだ。そうそう、この世代からはステアフィールも非常に軽やか! 個人的には〈ビー・エム・ダブリュー〉傘下になってから、今の世代のモノが最も好み。是非試乗してほしい!
気になるスペックは?
★DATA 〈ミニ〉エースマンSE ●全長×全幅×全高:4080×1755×1515㎜ ●車両重量:1740㎏ ●ホイールベース:2605㎜ ●一充電走行距離(WLTCモード):414㎞ ●モーター最高出力:160kW(218PS)/7000rpm ●モーター最大トルク:330N・m/50~4500rpm ●駆動方式:前輪駆動 ●税込み価格:556万円
文=今井優杏