龍郷小、篠川小中が優秀校に 鹿児島県へき地・小規模校研究大会
鹿児島県の2024年度へき地・小規模校教育優秀校にこのほど、龍郷町立龍郷小学校(住友智光校長、児童18人)と瀬戸内町立篠川小中学校(八木修一校長、児童生徒11人)が選ばれた。18日に薩摩川内市立平佐東小学校で行われた「第48回鹿児島県へき地・小規模校教育研究大会」で表彰式があり、両校の代表者が、県へき地・小規模校教育研究連盟の冨永章文会長から表彰状を受け取った。 表彰は県内のへき地教育振興と充実を目的に毎年実施。義務教育課程の公立へき地・小規模校を対象に①効果的な学習指導②集合・交流学習の取り組み③山村留学や特認校制度を活用した取り組み④地域の環境を生かしたふるさと学習や体験⑤教育活動の積極的な発信─の実践分野を総合的に評価する。今年は奄美群島の2校を含む計6校が選ばれた。 県教育委員会によると、龍郷小は対話を重視した学習やICT(情報通信技術)を活用した授業を展開。主体的な学びの工夫が見られるほか、ホームページなどで学校の取り組みも発信している。
篠川小中は、地域住民との交流や島唄・八月踊りなど伝統文化の継承、自然を生かしたフィールドワークなどの体験学習が充実している。 優秀校表彰を受け、龍郷小の住友校長(53)は「先生方や子どもたちとみんなで頑張った成果。地域や保護者の協力にも感謝している」、篠川小中の八木校長(55)は「4月に赴任した際、児童生徒が三味線を弾き島唄を歌う姿に驚いた。ここでしかできない教育活動を引き継ぎ、もっと発展させたい」と語った。
奄美の南海日日新聞