年収300万32歳独身です。毎月の家賃が「7万円」食費が「3万円」で生活が苦しいのですが、平均より高いのでしょうか?
年齢や年収によって、ライフスタイルはさまざまです。自分の生活状態が、平均通りなのか気になる方もいるでしょう。 もし、食費や家賃など諸費用が家計を圧迫する場合は、節約の検討が必要です。 今回は、単身かつ勤労者世帯で34歳以下、また年収300万~400万円台の方の平均生活費や、節約についてご紹介します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
一人暮らしの生活費とその内訳は?
総務省統計局の「家計調査 家計収支編(2023年)」によると、単身世帯かつ勤労者世帯で34歳以下の方の平均消費支出は、月額16万7633円です。一方、年収300万~400万円の方の平均消費支出は、月額17万7347円です。 各条件のもと1ヶ月の生活費の主な内訳は、表1を参考にしてください。 表1
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編(2023年)」を基に筆者作成 年代と年収を見てみると、どちらも食費が最も高い割合を占めています。低い方の34歳以下の勤労者世帯でも4万円近くの結果となっているため、食費を月に3万円ほどにおさえられているなら、平均よりは節約できているといえるでしょう。 一方、家賃を含む住居費は、年代、収入どちらで見ても7万円より40~50%ほど平均額の方が安い結果です。もし、現在の生活費が少し苦しいと感じるのであれば、家賃が収入と合っていない可能性があるでしょう。 すぐに引っ越すことは難しいため、まずは水道光熱費や娯楽費用など、挑戦しやすい項目から節約を始めることがおすすめです。節約をして引っ越し費用が貯まり、仕事上も問題がないのであれば、家賃が安いところに引っ越すのも選択肢のひとつでしょう。
節約するにはどうすればよい?
今回のケースだと、節約をしやすいのは食費よりも水道光熱費を始めとする固定費です。家賃が高い分、固定費の見直しで生活費を節約しましょう。 見直す際は、まず無駄な出費を確認します。毎月費用が発生するサブスクリプションサービスも固定費のひとつですが、昔契約したものがそのまま続いているケースも考えられます。 不要になったサブスクリプションサービスを減らすと、大きな節約につながるはずです。例えば、月に1000円のサブスクリプションサービスを解約すると、1年で1万2000円の節約です。 さらに、シャワーの利用時間を減らすと、ガス代と水道代を節約できます。経済産業省資源エネルギー庁によると、45度のシャワーを1分短く使用するだけで、ガス代は年間約2070円、水道代は年間約1140円の節約ができます。 自宅で使用している電気が、一般電球や蛍光灯の場合は、LEDへの切り替えを検討しましょう。環境省によると、2000時間点灯した場合、一般電球に比べて電球形LEDランプの方が、約2883円の節約になるそうです。LEDランプは寿命も長く、電球にかかるコストもおさえられるでしょう。